メンタル改善~現実感が感じられない離人症・解離性障害の克服~

メンタル改善プログラム

1.離人症とは

ベルリンの医師ポール・シルダーが1928年に書いた「離人症」「離人感」(depersonalization)の特徴について記した文章があります

離人症の人の目には、周りの世界は、異様で、奇妙で、なじみがなく、夢のように映る。
物はときおり不思議なほど小さく見え、平たくなることもある。音は遠くから聞こえるように思える。

読書をしても、流し読みしているようで頭に入らない
暗記はできても文章読解問題や作文が苦手
集中していても、ついつい別のことを考えてしまい集中できない
器用で工作が好きであったのに、面倒くさくなって不器用になった・・

日常生活に支障がでてきたということはないでしょうか?

離人症を言葉で表現すると、
 「頭に霧がかかった状態」
あるいは
 「透明のビニールがかぶさったようだ」
と表現する人が多く、現実感がなくなり、思考がまとまらなくなるといった思考促迫の症状がでます。
その程度は、ストレスにより解離がすすむほど重くなり、うつ病を発症すると、現実感をあまり感じなくなるようになります。

HSP(Highly Sensitive Person)とも深い関わりがある離人症

HSPの人には、哲学者のように深く考える癖がありますが、それも離人症と深い関わりがあると考えられています。
離人症にかかる割合は、全人口の2%と言われています。
HSPの人口比率は、約20%と言われているため、離人症にかかる人はHSPの中でも特に感受性の強い人なのかもしれません。
哲学者の多くは、離人症を発症しているのではないかと言われており、不快な代償と引き換えに、深い思考、洞察力を養っていくものなのでしょう。
また、離人症は、時間の間隔を麻痺させるため、「過集中」を引き起す原因とも考えられています。

2.ブレインフォグと離人症のタイプ

2-1.ブレインフォグとは

脳の血流が低下すると、顕著に現れる症状が「霧がかかった状態」です。
脳に霧がかかったような状態になると、思考がまとまらなくなり、適切な言葉を探すことも難しく、コミュニケーションも困難になります。
また、物忘れもひどくなり、ミスを犯しがちになります。
これは、発達障害の症状にも似たところがあるので、勘違いする人もいるかもしれません。

この「霧がかかった状態」をブレイン・フォグともいいます。

2-2.2つの離人症のタイプ

離人症は、ブレイン・フォグを伴うものですが、2つのタイプがあるようです。

精神疾患などによる合併で起こる離人症

1つは、うつ病などの精神疾患、脳神経疾患、慢性疲労症候群などに合併してみられるものです。

うつ病にかかったときから多くの人は、
「今の自分がかつての自分と、まったく異質な状態になって、それがずっと持続している」
と感じるのではないでしょうか?

頭が朝から起きた時から、「ぼー」として、時間の間隔が麻痺し、一日の充実感や感動が全く失われてしまった。
人の話しを聞いてもなかなか入ってこない。
作業をしていても、手が自分のものとは感じられない・・。
聞き逃しが多くなり、ミスも多くなるといった原因の一つに、強い解離によって起きた離人症が含まれると考えられます。

解離性障害で起こる離人症

もう一つのタイプが、解離というメカニズムによっておこるもので、解離性障害の中に分類されるものです。
こちらの症状は、機能不全家庭、両親の夫婦喧嘩が絶えないような慢性ストレスを受けたとき、意識が浮き上がり、夢の中にいるようで夢か現実か分からない感じがする感覚です。
また、幻聴を伴うこともありますが、統合失調症と間違って診断されることもあるので注意が必要です。

解離性障害というと、多重人格(解離性同一性障害)や記憶喪失(解離性健忘)などが有名ですが、実際には、そうした典型的ともいえる症状は少なく、解離性障害の8割~9割が離人症を伴っていると言われています。

発症年齢は平均16歳で、40歳以上には認められません。
うつ病、あるいは慢性疲労症候群を発症する方は、この時期に離人症を経験している方も多いのではないかと思います。

あすかの人生劇場さんのイラストがわかりやすいです。

3.私の例

私の例でいうと、 両親が離婚したときに解離性の離人症を発病し、離婚日から数日間、空間が歪んだような感覚を覚えました。
天井を眺めていると、ぐらぐらと空間が揺らいで意識が抜けていったような感じです。
それから、空虚さや現実感を喪失し、物思いに耽る時間が増え、集中力が欠けて勉強にも支障がでていました。
それほど、重い症状ではなかったので、当時はあまり気にしていませんでした。

その後、24歳の時に鬱病になり、ずっとカプセルの中にいるような感覚で、過集中の傾向が強くダラダラと時間が過ぎていく日々。
統合失調症者のように、買い物でも、店内をうろうろするばかりで、買う物を決められずに無駄に時間が過ぎていくばかり。
歩いているときも、しっかりと足に地がついている実感がなく、風景の記憶も希薄で、ただ、時が流れていっただけの感じでした。
当然、仕事にも支障がでていましたが、過集中のおかげでそれなりの仕事はこなしていました。
振り返ってみれば、この離人症がでた時から疲れやすい、遅刻する、ミスをするといった発達障害的な症状が出始めたので、後天的な発達障害を引き起しているのは離人症ではないのかなと感じています。

4.離人症の克服法

解離性障害(離人症)が起こると、脳の意識の強さに関わる島皮質と、情動、空間認知にも関わる帯状回といった部分の働きが低下(血流が低下)することが脳科学的に知られています。
そのため、解離を受けると意識が弱まり、現実感の実感と失感で感情が低下し、ストレスを受けるほど生きているという実感を感じられなくなるようになります。
うつ病や双極性障害などでも、脳の血流が低下することが確認されており、基本的に、精神疾患を伴うと離人症も強く現れ、頭に膜が張ったような、あるいはカプセルに包まれたような感覚で不快な感覚を伴うこともあります。
自己催眠療法により、うつ病が改善すると、離人症の症状も自動的にある程度解消され、症状が改善されたときは、長い牢獄から解放されたような気分になります。
解離が強くなるほど、思考促迫で「頭が騒がしくなる」と言われるようにとりとめもない考えが湧き、アイデアや創造性をもたらすこともありますが、疲労や不注意の原因にもなるので、ある程度軽減していく必要があります。
そのためには、解離をもたらす慢性ストレスとは逆の、積極的に外にでて自然から受ける+の強い刺激を実感したり、感情を強くもち高めていく、呼吸法で脳の血流を高めていく、心地よい音声や香りで刺激を与えていくことを日頃から意識して取り組んでいくと、徐々に解消されていくようになります。

 

施術体験談

※家庭でやっても同じような効果がすぐに得られます。

 

 

 

 

 

 

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