精神疾患について考える(その19) ~年をとるとなぜ時間は短く感じるの?解離との関係で考えてみる~

精神疾患について考える

0.はじめに

前回のお話し

解離のお話しが、オカルト的な話に繋がるとは意外だったね。

そうだね。
私も全身から、ほとばしるような快楽に浸りたいものだ。

!?

それと、時の感じ方が年齢とともに変化するのも解離と関係ありそうだな。
と、ふと思いついたよ。
ほら、子供の頃は時が経つのがゆっくりなのに、大人になるほど速く過ぎていく感覚。
あれは、なぜだろうね。

そうだね。
これまでのことを調べていくと、交感神経が高まるほど、意識が鮮明で時の流れがスローモーションになっていく感じがしたよね。
解離と関係あるのかな?

うつ病にかかって、離人症がひどくなった時は、逆に感覚が麻痺したように時が過ぎるのが速く感じるんだよね。
休日は朝10時に起きてからベッドで「ぼー」と考え事ばかりして、気づいたら外が真っ暗になっていたとかよくあったよ。
結構、時間を無駄にして過ごしてしまうね。

ふむ、解離と時の流れの感じ方に関係がありそうね。

1.これまでの整理

まずは、これまでのことを整理します。

交感神経が高まると感情が高まり時の流れがゆっくりに、解離が進むと副交感神経が高まり、感情が弱まって時の流れがはやく感じる・・。
といった関係がありそうだね。

Ⅰ-1.解離とPTSDって何?

解離とは、強いストレスを受けた時生じる、防衛システムです。
意識を麻痺し、感覚をシャットダウンすることで、ストレスから身を守ります。
解離の強いものには、解離性障害(離人症、健忘、解離性同一障害)とPTSDといったものがあり、お互い相反する性質をもっています。

1-2.解離とストレスの関係

解離には、交通事故などの急性的な恐怖ストレス、機能不全家庭などで受ける慢性ストレスが影響します。
前者を受けると交感神経優位となるPTSD,後者を受けると背側迷走神経が働き、副交感神経優位となる解離性障害(離人症、健忘、解離性同一障害)を生じやすくなります。
また、解離は愛着障害と関係し、生後3年以内に不安型(C型)を受けると将来的にPTSD,回避(A型)あるいは無秩序型(D型)を受けると解離性障害を受けやすいと言われています。

1-3.HSP(Highly Sensitive Person)と脳の働きとの関係

感受性の高いHSPの人は生まれつき、右脳(感情・イメージ)が活発で、右島皮質(意識の座・脳内センサー)・帯状回(意欲、社会性に関わる)の働きが強い傾向があります。
一方で、感受性が強いがために解離の影響を受けやすくなるため、HSPと解離は密接な関係にあります。
解離を受けると、脳の働きが変わってきます。
活動的であった、右脳、右島皮質、帯状回の働きが低下し、左脳(理性・分析力に関わる)優位の状態になります。
また、右島皮質が低下すると反対に抑制力の働きがある左前頭前皮質(VLPFC)が活性します。
つまり、感情的であったタイプが、年齢とともに理性的なタイプになっていくことを意味します。
HSPには良心的で洞察力、観察力が深く、小さな変化に気づきやすい人が多いと言われるのも、こういった脳の変化によるものでしょう。

1-4.思考との関わり

PTSD的な交感神経を高めるようなストレスを受けると、右島皮質が活性化し、感情が高まります。
ノルアドレナリンが分泌され、頭の回転が速くなり、タキサイキア現象や走馬灯のように、周囲の時の流れが長く感じられるようになります。
逆に、解離性障害を受けると、右島皮質、帯状回の働きは情動システムとして働いているため、この部分が弱くなると、感情が弱くなったり、空間がぼんやりし、現実感がなくなってきます。
また、離人症にかかると、哲学的な思考になりやすいことから、多くの哲学者は離人症と深い関わりがあったとも言われています。

2.解離と表層意識、潜在意識との関係

表層意識は大脳の外側部分、潜在意識は脳の内側領域と考えられているけど、こうみると、大脳の左右でも表層意識 vs 潜在意識の関係になってるみたいね。

そうだね。
潜在意識は本能と感情の世界、表層意識は理性の世界。
アクセルとブレーキの関係だね。

解離を受けると、左脳(理性)が強くなるということは、解離の強さは表層意識の強さに比例すると考えられそうね。

3.時の流れがはやく感じる理由

時の流れがはやく感じる理由について、いくつか情報を集めてみたよ。

3-1.時間の過ぎる速さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)

大人になると時間が経つのが速く感じる法則として、「ジャネーの法則」といったものがあります。
ジャネーの法則は、月日が流れる感覚が年少者には長く、年長者には短く評価されるという現象を心理学的に説明したものです。

ジャネーの法則(ジャネーのほうそく)は、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書において紹介された法則。主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。
簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。
例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。

つまり、ある年齢の1年間に感じる心理長さをY.年齢をXとすると、次のような反比例の関係式となります。

Y=1/X

例えば、1歳のときに1年間を基準とすると、2歳のときは1/2年と2倍早く感じます。
10歳になると、1歳の時の10倍早く感じるといった感じです。
ただし、この式に科学的根拠はないようなので、おおまかな目安として使われているようです。

3-2.同じことを繰り返し、刺激がなくなると早く感じる

子供のころは、初体験のものを経験するものが多いため刺激が多いものですが、大人になり新鮮味がなくなってくると、だんだん飽きてきます。
同じことを何度を繰り返すと、新鮮味がなくなり刺激が少なくなるため、時間がはやく感じるとも言われています。
特に、会社勤めをするようになると、決まった生活習慣となり、マンネリ化によって刺激がなくなる結果、時の流れが早く感じる要因にもなってきます。

3-3.心拍数との関係

心拍数の高さと時間の過ぎる感覚には密接な関係があることで知られており、心拍数が高い状態では、時間が経つのが遅く感じ、逆に低いと早く感じます。
例えば、学校や会社で緊張する場面があると、時間が長く感じるのも、心拍数が高くなるためと考えられています。

こうしてみると、刺激を強く受け、感情が高まっているときに時間がゆっくりと感じるような法則がありそうだね。

4.解離と結び付けて考えてみる

4-1.生まれた時~潜在意識の感情世界にあり時間がゆったりと感じる~

生れた当時の赤ん坊は、表層意識(理性)の形成は未発達で、ほぼ潜在意識(本能・感情)の世界で覆われています。
子供の頃は、意識が感情の世界であふれ、感受性が強い状態です。
表層意識は、潜在意識を保護するシールド的な役割を果たすものですが、まだそれほど発達していないため、外から入ってくる刺激はダイレクトに潜在意識に届き、感じる刺激も強いものになります。
また、年齢が幼いほど初めて経験することも多いため、0歳児に近いほど刺激は強く、時の流れがゆっくりと感じるのでしょう。

4-2.解離の進行~感情の弱まりにより時間の流れがはやく感じるようになる~

解離は、育成環境によらず誰でも受けとる現象です。
解離を受けると、情動、本能システムの右島皮質、帯状回の働きが弱まり、反対に本能を抑制する(理性)左脳のVLPFCの働きが強くなることが分かっています。
つまり、解離が起こることで、左脳側にシフトし、感情が失われている失感状態が強まっていくため、外から入ってくる刺激に対して反応が弱くなります。
情動システム(いわゆる潜在意識)の働きが弱まると、子供の頃に体験した刺激を大人になって感じても、受ける刺激は弱まっているため、「時の流れが早く感じる」と思うようになるのではないかと考えられます。

4-3.解離性障害になると・・

学校、会社生活は慢性的なストレス環境が存在するため、誰もが解離を受ける環境にあるといえますが、機能不全家庭で育つと、解離はより一層すすむため、普通の人より、いっそう時の流れを速く感じているのかもしれません。

表層意識(解離、理性)は潜在意識を覆うメッキみたいなもので、感情や意欲を弱めるイメージだね。
感情が弱められることによって、時間の感じ方に違いがでてくるのかもしれないね。

5.解離を軽減し、時間を長く感じるには

時の流れを長く感じる理由として、感情の弱まりが一般的に考えられていますが、これも解離の進行と関わっているものとも考えられます。
対策としては、感情を意識的に高めていくことや、マンネリ化した生活を送らず、脳に刺激を与えていくということがポイントです。
ずっと家に籠ってゲーム、本を読んでばかりの同じ習慣を続けていると、脳はだんだん衰えていくばかりです。
外にでる習慣も身に着けていきましょう。

5-1.定期的に環境を変える

マンネリ化した生活を改善するために、定期的に環境を変えるといいでしょう。
例えば、部屋のレイアウトの模様替え、香りを変える、音楽を流すなど刺激を与えていきましょう。

5-2.行ったことのない場所にいく

休日を利用して、遠出をして知らない場所にいくと脳が刺激されます。
都会に住んでいる人は、緑の多い自然のある場所へいくとリフレッシュできます。
また、通勤時の帰りは寄り道をして、行ったことのないお店で食事をしてみるのもお勧めです。

5-3.刺激のある習い事に参加してみる

交感神経を高めるような、刺激のある運動をしてみましょう。
例えば、トランポリン、スカイダイビング、バンジージャンプなど、スリルのある体験をしてみるのもいいかもしれません。
新しいことをする時には、注意力を要します。
新しい感覚や感情を次々と経験するため、脳が厳戒態勢モードになり、知覚が研ぎ澄まされた状態になるためです。
細かい情報まで脳が受け取り、認識している時には、時間がどんどん長くなったように感じられます。

5-4.驚きを与える

「驚く」ことも脳に刺激を与えます。
脳が準備を整えるまでの時間が短いほど、受け取る情報が馴染のないものとなり脳は処理に時間がかかり活性化されるので、時間を長く感じるようになります。
自発的に、新しい経験をして、脳を驚かせてみましょう。

5-5.大声をだす

自分の声を聞くことは、潜在意識を高め、感情を高める効果があります。
顔を両手で覆って大声を出す、車の中やカラオケボックスで大声を出してストレスも発散していきましょう。
あるいは合唱団に入るのも手ですね。

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