生命維持活動と健康に関わる脳幹(潜在意識領域)の働き ~催眠療法(ヒプノセラピー)についての知識~

催眠(ヒプノセラピー)

0.はじめに

前回のお話し

潜在意識の構想要素である、脳の最深層部の「脳幹」は、生命維持活動に関わる機能を備えた最も重
要な部分で、潜在意識では「本能、愛情」に関わります。
脳幹は、自律神経中枢機能を有し、ストレス信号が集中する部分でもあり、疲労感、精神疾患に関わる症状と深い関わりをもちます。
「トラウマ」は神経系統の乱れとも考えられるようになってきているように、神経系統(自律神経の乱れ)を改善していくことが精神疾患やトラウマ改善にも繋がります。

1.脳幹の構造~蛇のように長い器官~

「脳幹」は、大脳辺縁系の下部領域に当たる細長い蛇のような形状で、間脳、中脳、橋、延髄、脊髄といった領域に区分されています。
大脳が意識的に行う機能であるのに対し、脳幹は呼吸、睡眠、体温の調整、代謝などの生命維持に関わる部分を無意識的に行います。
間脳は、右脳と左脳の中間にあり、視床と視床下部で構成されています。
視床は嗅覚以外の感覚を延髄、脊髄から大脳へ伝え、視床下部は自律神経や内分泌系の制御を行います。
中脳は被蓋と中脳髄からなり、視覚、聴覚の中継点として眼球運動に関わります。
橋は顔面の動きや呼吸、咀嚼の調整に関わり、延髄は心臓の動きや血圧を調整する心臓中枢、呼吸中枢があります。

2.脳幹の機能~神経を統括する生命維持機能~

脳幹は身体の神経系を統括する部分で、あるため、数多くの神経系が集中しています。
脳に出入りしている神経を脳神経といい、左右合わせて12対あります。
これらのうち、10対は脳幹からでており、様々な感覚や、健康、運動を支配しています。

2-1.中脳

脳幹の最上位の位置に存在し、なめらかな動きを可能にする、錐体外路性運動系の重要な中継所を含むほか、対光反射、視聴覚の中継所、眼球運動反射、姿勢反射(立ち直り反射)、γ運動ニューロン活動抑制、歩行リズムの中枢といった機能を有します。

動眼神経・・・目を動かす筋肉、瞳孔の収縮を行う。
滑車神経・・・目を外側に動かす。

2-2.橋

三叉神経、外転神経、顔面神経、前庭神経といった多くの脳神経核が存在し、脳神経が出る部位です。
脳幹を経由する多くの伝導路が通過する他、大脳皮質からの運動性出力を橋核、中小脳脚を経由して、小脳へと伝える経路などが存在します。

三叉神経・・・顔面の皮膚感覚、口の中の感覚など司る。
外転神経・・・眼球を外側に向かって水平に動かす。
顔面神経・・・顔の表情をつくる筋肉を動かす。
内耳神経・・・聴覚と平衡感覚など司る。

2-3.延髄

嘔吐、嚥下、唾液、呼吸および循環、消化の中枢を含み、生命維持に不可欠な機能を担っています。

舌咽神経・・・舌から耳にかけての感覚を担う。
迷走神経・・・内臓の感覚に関わる。
副神経・・・首や肩の筋肉運動に関わる。
舌下神経・・・舌の運動を司る。

3.視床下部の働き~多くの機能を備えた自律神経中枢とストレス中枢~

視床下部は約5gの親指の先ほどの小さな脳ですが、人間の脳の中心にあって、体内の恒常性(ホメオスタシス)機能、自律神経調節、食欲、性欲などの中枢機能を有する人が生きていくための重要な機能を備えています。
この視床下部は、前群、中群、後群の領域に分かれ、交感、副交感神経、内分分泌系機能を総合統括しています。
前群・・副交感神経中枢を担う。
中群・・・交感神経中枢を担う。
後群・・・体温調整を担う。
視床下部は、別名「欲の脳」と呼ばれるように、本能の起点であり、欲望を行動発揮の機能を果たす部分で、潜在意識の中核に相当します。
精神分析の父、ジークムント・フロイトが提唱した、行動の基本は性欲から生じるとしたリビドー説(性欲情動説)と視床下部脳の働きは一致することがあると専門家は述べています。
視床下部は小さな領域に摂食中枢、性中枢、体温中枢、睡眠中枢といった重要な機能を多数備えていますが、扁桃体を通してくるストレス信号を受け取る部分でもあり、ストレスに敏感な部分でもあります。
視床下部の機能を通じてみると、PTSD,うつ病、自律神経失調症、摂食障害、睡眠障害といった精神疾患にみられる症状はストレスと密接な関わりがあることがわかります。
では、視床下部の主な機能についてみていきましょう。

3.1 生命恒常性(ホメオスタシス)・・・欲求のトリガー、体温調整中枢

温度、湿度といった環境が変化したとき、身体の状態をなるべく一定に保つことで身体の健康状態を維持する働きを恒常性(ホメオスタシス)といいます。
視床下部は、受け取った情報を自律神経系統とホルモン分泌機能に指示することで「ホメオスタシス」に重要な役割を果たす機能があります。
ホメオスタシスは、内的、外的ストレスが発生したとき、フィードバックを起こすことでストレスを解放し、身体の状態を一定に保ちます。

このストレスが「欲求」の原動力となり、フィードバックが達成できない状態が「欲求不満(フラストレーション)」となります。
例えば、人体を取り巻く環境は、夏は暑く冬は寒いというように常に一定ではありません。
夏は汗をかいて放熱して体を冷やし、冬は筋肉をふるわせて体が冷えないようにして、環境の温度変化が起っても、体温を常に一定の温度に保ち生命を維持する働きがホメオスタシスです。

このとき、ストレスとは、「寒い、暑い」といった感覚、フィードバックは汗をかいたり、体をふるわせるといった作用に相当します。
これは外の環境だけでなく、体内の変化にも起こります。
空腹感は、エネルギーが足りない事を知らせるストレス的なシグナルですが、空腹感を満たさないと感情がイライラしたり、放っておくと栄養失調になったり死に至ることもあります。
エネルギーが不足し、死に至らないようにするために「食べる」フィードバック行為をすることでエネルギーの補充を完了します。
ストレス信号に対し、フィードバックが行われない状態が、「欲求不満(フラストレーション)」で、この状態が続くと、イライラしたり、感情が不安定になり自律神経にも影響を与えることになります。

3.2 ストレス信号の集約地点(室傍核)

恐怖、事故といった外的ストレスは、延髄からノルアドレナリンを分泌する青斑核に伝わり、扁桃体から視床下部の室傍核に伝わります。
パニック障害は、何等かの拍子でパニック発作、動悸を引き起すことから始まりますが、これも青斑核と視床下部の誤動作によっておこるのではないかという1つの考え方もあります。
また、前頭前野、大脳皮質、海馬の情報は扁桃体に伝わり「快、不快」の判断を下し、同じ様に室傍核へと伝わります。
悩みのような不快な情報は慢性的な情動ストレスとなるため、視床下部への負荷がかかり自律神経失調やうつ病などを引き起す原因となります。

3.3 愛情との関わり

人の繋がりや、愛情に関わる神経伝達物質をオキシトシン(別名 愛情ホルモン)といいます。
オキシトシンはストレスの集まる室傍核で生成され、脳下垂体後葉から分泌され、ASD(自閉症スペクトラム)や自己愛とも関わりがあるとされています。
ASDタイプではオキシトシンが少ないと言われており、オキシトシンが多いと人と関わろうとする気持ちが強くなるようです。

しかし、増えすぎると、嫉妬心や幸せが逃げていかないかといった不安が強くなり、攻撃性や、他者を排除しようとする傾向が強くなるといった-自己愛パーソナリティー的な面がでる傾向にあります。
仏教において、愛は愛欲と呼ばれ煩悩の根源ともされてきましたが、本能と愛情とはとても密接な関わりがあることが視床下部の働きを通じて理解することができます。

3.4 摂食行動・・・摂食障害の原因にも

視床下部にある外側野は、摂食行動を促進するので摂食中枢と呼ばれます。
動物実験では、この領域が破壊されると食事をとらなくなり、刺激すると摂食する現象が確認されています。
逆な作用をする腹内側野は摂食行動を抑制するので満腹中枢といい、破壊されると食事をとり、刺激すると抑制行動をとります。
摂食障害には、過食症、拒食症といったものがありますが、摂食中枢に異常があるためと考えられています。

3.5 睡眠中枢(体内時計)

視床下部にある視交叉上核は、体内時計の機能を備えています。
目から入った光の信号は、視神経⇒視交叉上核⇒上頚部交感神経節⇒松果体といった経路を通ります。
夜になり光の量が減少すると、松果体はセロトニンをメラトニンに変換して副交感神経を高めて血圧、体温を低下させ、睡眠に適した状態に変化させます。
朝になり光を感知すると、逆にメラトニンをセロトニンに変換し、交感神経を高めて覚醒状態に促します。

4.脳下垂体の働き

視床下部の下部には脳下垂体という、ホルモン分泌を行う器官があります。
脳下垂体は前葉、後葉に分かれ、視床下部の命令によって全身のホルモン系を支配します。
ホルモン分泌が低下すると、定型うつ病的な症状が、過剰になると非定型うつ病的な症状がでます。

前葉からは、
ACTH(副腎皮質ホルモン)・・・血圧、血糖値上昇に関わる
TSH(甲状腺刺激ホルモン)・・・代謝に関わる
LH(性刺激ホルモン)、LSH(卵巣刺激ホルモン)・・・生殖関係
GH(成長ホルモン)・・・成長・発達に関わる
PRL(プロラクチン)・・・母乳に関わる

後葉
OXT(オキシトシン)・・・愛情ホルモン
ADH(バソプレッシン)・・・利尿作用

ホルモン分泌低下だと定型うつ病的な症状

ホルモン分泌過剰だと非定型うつ病的な症状

次のお話し

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