潜在意識と表層意識とは③~催眠・瞑想・睡眠の関係 催眠療法(ヒプノセラピー)の知識~

催眠(ヒプノセラピー)

0.はじめに

前回のお話し

トラウマ(心の傷)の眠る潜在意識・・・。
潜在意識は、精神状態の安定化と健康を司る領域であり、トラウマの存在はそれらを損なうものです。
トラウマとは、得体の知れない存在ですが、基本的には脳科学的に、脳の機能を損なうものと捉えていくといいのではないかと思います。
そこは、感情と本能の世界であり、トラウマを克服し、精神状態を安定化させていくには、この領域の機能を健全化させていく必要があります。

潜在意識を高めていく方法として、瞑想や催眠療法(ヒプノセラピー)がよく利用されています。
催眠も瞑想も似たようなものですが、区別が分かりにくいといった人も多いかと思います。
意識は、表層意識と潜在意識といった2つの存在に分類されますが、それぞれ覚醒と睡眠といったモードにも対応します。

大まかにいうと、瞑想、催眠もともに覚醒状態と睡眠状態、あるいは表層意識と潜在意識の狭間の領域にある状態になります。
本ページでは、覚醒、催眠、睡眠、そして瞑想の違いについて、表層意識、潜在意識と脳の働きと関連づけてまとめていったものを紹介します。

1.意識の捉え方~色即是空的思考~

意識は、相異なる性質をもつ、表層意識と潜在意識で構成されています。
一般的には、2つの事象は下図のAのようにそれぞれ独立した意識が2つ重なり合った状態として表現されますが、実際はBのようにお互いが混ざり合ったスペクトラム的(連続的)な表現のほうが適切だと思います。
つまり、それぞれ純粋な表層意識あるいは潜在意識が働いている状態は存在しないことを意味します。
例えば、ネットで発達障害者の診断名を調べると、
ASD(ADHD)
といった人がほとんどであることに気づくはずです。
あるいは、有名人や偉人についても調べると
ADHDの有名人という人もいれば、
同じ人物であるのに
ASDの有名人
と書いている人もいて、果たしてどちらが本当なのか混乱してくると思います。

これは純粋なASDとADHDに区分することはできないということを意味している証拠でもあります。
なぜ、こうなるかは哲学的な話で非常にややこしくなるので割愛しますが、
世の中、あるいは全宇宙の事象には、
「完全に純粋なもの あるいは 完璧なものは存在せず、相対する2つのものが混在した状態で成り立っている」
と考えて下さい。

2.脳と意識の関係~対立関係の働き~

次に脳と意識との関係についてみていきます。
表層意識と潜在意識はお互い相異なる性質をもっています。
表層意識は前頭前野という頭のおでこ部分に相当する領域でつくられ、
理性、覚醒、創造、抑制(ブレーキ)
といった働きがあります。
潜在意識は脳の内部の大脳辺縁系でつくられ、
本能、睡眠、破壊、行動(アクセル)
と表層意識とはすべて対立する働きをもちます。
表層意識は、覚醒的な働きがあるため、自覚できる意識(顕在意識)であり、潜在意識は、睡眠的な働きのため、自覚できない意識(無意識)となります。

潜在意識と表層意識の関係

 表層意識潜在意識
働く場所前頭前野大脳辺縁系
働き・機能理性本能
覚醒睡眠
抑制(ブレーキ)行動(アクセル)

3.覚醒と睡眠状態~セロトニンとメラトニンの変換作用~

覚醒と睡眠の切り替えは、夜になると目から入ってくる光が減少すると、体内時計と呼ばれる視床下部にある「視交叉上核」が感知し、松果体にセロトニンをメラトニンに変換指示を与え睡眠を促すことで行われます。
朝になり、光を感知すると、反対にメラトニンはセロトニンに変換され覚醒を促します。
つまり、昼はセロトニン、夜はメラトニンといった状態で覚醒と睡眠が繰り返されいることになります。
昼間、起きているときは、前頭前野も働いていますが、深い睡眠時はほぼ停止し、大脳辺縁系、つまり潜在意識が働いている状態となります。

4.瞑想状態と催眠状態~覚醒と睡眠状態の狭間を上手く使い分けよう~

催眠療法で行う催眠状態とは、一言で簡単にいうと「うたたね」状態です。
覚醒と睡眠の狭間にある状態ですが、意識できる状態ですので、やや覚醒状態が強い状態になります。
原理的に、催眠状態に移行させるには、覚醒に関わる前頭前野の働きを弱めることで覚醒状態を弱めていく方法がよく行われます。
簡単に言い換えると、
「なるべく考えない状態」
にすることです。

1.集中する

音に耳を傾けたり、炎をじっと見つめていると眠気が襲ってくるように、何かに意識を集中すると催眠状態に移行します。
・小鳥、虫の鳴き声に意識を傾ける
・呼吸するときのお腹の動きに意識を集中する
・同じ言葉を繰り返し念じる
・イメージする
・頭を真っ白にする

2.単調作業をする

高速道路のような、まっすぐな単調な道路を走ると眠気が襲ってくることがありますが、これを「高速催眠現象」といいます。
単調な動作を繰り返すことでも催眠状態に移行します。
催眠術で有名なミルトン・エリクソンが、不眠症者に催眠療法を行わず、一晩中掃除をさせた話しがあるように、眠れないときはつまらない単調作業を繰り返すのも一つの手段です。

3.思考を鈍らせる

お酒を飲むと思考が鈍るように、理性や判断能力を狂わせ眠気を誘います。
軽くお酒を飲むことも、前頭前野の働きを強制的に弱めていきます。
また、「あなたはだんだん眠くなる」といってヒプノディスクをみるのも思考を鈍らせる効果があります。

催眠状態と瞑想は似ている面がありますが、催眠状態は「うたたね状態」というように、瞑想よりも潜在意識状態が強い状態になります。
一日は、朝、昼、夕、夜とありますが、昼を表層意識(覚醒)、夜を潜在意識(睡眠)とすると、瞑想は夜から朝になった明け方状態、催眠は昼から夜にかけての夕暮れ時状態といった感じでしょう。
瞑想も、長時間続けると、次第に眠くなることもあるので、瞑想と催眠のはっきりとした区別は難しいと思います。

瞑想時は、座禅やマインドフルネス瞑想のように
呼吸、お腹の動き、物を見つめるなどに意識を「集中」します。
この時、脳波はα波が強くでた状態になります。
瞑想を行うと、主に大脳表面の新皮質の領域が鍛えられ、島皮質、DLPFCといった層の厚みが増すことが分かっていることから、大脳新皮質を鍛えるのに適しています。

いっぽう、催眠状態は
まどろんだ状態で「 うとうと・・」
といった感じでしょうか。
眠気が強い状態のほうが、催眠療法は効果が高くなります。
脳波は、α波よりも深い状態のΘ波が出た状態です。
自律訓練は催眠療法を応用したものであったり、催眠術のように暗示効果があることから分かるように、催眠状態は自律神経を整える、意識を変革させる、リラクゼーションといった感じで瞑想と使い分けるといいでしょう。

5.睡眠状態(レム睡眠とノンレム睡眠)

瞑想や催眠状態も意識が自覚できる覚醒状態に対し、睡眠状態は
「意識がない状態(無意識)」
になります。

ほぼ、大脳にある前頭前野の働きが停止し、大脳辺縁系の部分が優勢的に働いている状態です。
このとき、セロトニンはメラトニンに変換された状態で、朝の日光を感知するとセロトニンに変換され覚醒状態になっていきます。

睡眠にも、浅い睡眠状態(レム睡眠)と、深い睡眠状態(ノンレム睡眠)があり、睡眠時はレム睡眠とノンレム睡眠が周期的に繰り返されています。
睡眠後、3時間ほどで一番深いノンレム睡眠が訪れ、周囲の物音にもなかなか反応しない熟睡状態になります。
脳が休んでいる状態で、ここで強制的に起こされると、意識が朦朧とした「寝ぼけ状態」が起ります。
ノンレム状態では、脳波はδ波(1~3Hz)が出ている状態となっています。

一方、浅い眠りのレム睡眠は、夢を見ているときの状態とも言われ、やや覚醒状態ぎみの睡眠状態となります。
脳波はΘ波(4~7Hz)優勢状態で、眼球が高速で振動することから、「急速眼球運動睡眠」とも呼ばれます。
この時、記憶の整理が行われているとされ、それを応用したのがEMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)になります。

6.深い潜在意識状態(トランス状態)

覚醒、睡眠、催眠状態とみてきましたが、これらの意識状態は日常的に経験するものです。
しかし、まだ別の意識状態も存在します。
これは、経験することがとても難しいのですが、瞑想を長時間行っていると経験することがあります。
催眠状態も覚醒と睡眠状態の狭間状態ではあるのですが、また、言葉では言い表しにくい意識状態が存在するのです。
意識はきちんとあるのだけども、寝ている感覚でもあるとても不思議な感覚です。
これは、呼吸法を練習していくと経験することができます。
これを、多くの人が「悟り」といっているのかもしれませんね。

7.まとめ

次のお話し

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