Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/hinatashop/mind-create.com/public_html/wp-content/plugins/wordpress-ping-optimizer/cbnet-ping-optimizer.php on line 533

下垂体(前葉)機能亢進症  ~非定型うつ病に似た病気~

ホルモンと病気

1.下垂体(前葉)機能亢進症とは下

非定型うつ病ににた脳の病気として、下垂体前葉機能亢進症といったものがあります。

下垂体前葉から分泌される6つの刺激ホルモン(下記参照)の一部またはすべてが通常より過剰分泌した状態

のことで、「下垂体機能低下症」とは逆パターンの症状がでる傾向にあります。
そのため、交感神経優位タイプの非定型うつ病、双極性障害と併発(あるいは誤認)されやすい病気です。

基礎疾患として、成長ホルモン過形成の末端肥大症(末端巨大症),副腎皮質刺激ホルモン過形成のクッシング病,プロラクチン過形成の乳汁漏出(高プロラクチン血症)などがあります。

指定難病であり、中等症および重症などの場合は申請し認定されると、保険料の自己負担分の一部が公費負担として助成されます。

参照:6つの刺激ホルモン

ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)
TSH(甲状腺刺激ホルモン)
PRL(プロラクチン・乳汁分泌ホルモン)
GH(成長ホルモン)
LH(性腺刺激ホルモン・黄体ホルモン・ゴナドトロピン)
FSH(卵胞刺激ホルモン)

2.下垂体(前葉)機能亢進による症状

下垂体前葉機能亢進が起こることで刺激ホルモンの分泌量が亢進しますが、その種類によってでてくる症状に特徴があります。

例えば、
ACTHは副腎皮質を刺激することで副腎皮質からコルチゾールの分泌を促し、血糖値をあげたり、血圧をあげストレスに対抗しようとしますが、ACTHの分泌量が亢進してしまうと、コルチゾールの分泌量も亢進し、高血糖(糖尿病)、高血圧になります。

下垂体から分泌されるホルモン亢進するホルモン症状治療法

ACTH
(副腎皮質刺激ホルモン)

 

 

コルチゾール・クッシング病
糖尿病
・高ナトリウム血症
・高血圧
・食欲増加
・肥満
・不眠
・色素沈着
・毛が抜ける
・にきび
・皮膚線条
ステロイド合成酵素阻害薬(メトピロン)の使用。
TSH
(甲状腺刺激ホルモン)

甲状腺ホルモン

T3(トリヨードサイロニン)
T4(サイロキシン)

多食
・体重減少
・多飲多尿
・鬱、イライラ
・不安
・震え
・めまい
・息切れ
・嘔吐
・下痢
・心拍数亢進
・高体温
・暑がり
・発汗
・爪甲剥離症
・ダルリンプル症候
・グレーフェ症候

甲状腺ホルモンの抑制薬投与
(ソマトスタチンアナログ製剤)と放射線アイソトープ
PRL
(プロラクチン)
母乳 男性
性欲低下
・インポテンス
・頭痛
・視力視野障害
・女性化乳房
・乳汁分泌
    女性
    月経不順
    ・無月経
    ・不妊
    ・乳汁分泌過剰分泌
    ・頭痛
    ・視力視野障害
     ドパミン作動薬(カベルゴリン、ブロモクリプチンまたはテルグリド)の使用。 
    GH
    (成長ホルモン)
    IGF-1
    (インスリン様成長因子)
    ・先端
    ・巨人症
    マトスタチン誘導体(オクトレオチド、ランレオチド)、GH受容体拮抗薬(ペグビソマ
    ント)やドパミン作動薬(ブロモクリプチン、カベルゴリン)を使用
    性腺刺激ホルモゴナドトロピンン
    LH
    (黄体ホルモン)

     

    FSH
    (卵胞刺激ホルモン)

    性ホルモン
    テストステロン

     

    エストロゲン

    プロゲステロン

    男性

    女性化乳房

      女性

      ・過少月経
      LH-RH誘導体の使用

      3.下垂体ホルモン単独亢進症の特徴

      ・GH亢進症(巨人症、先端巨人症)
      先端巨大症は「アクロメガリー」とも呼ばれ、額、鼻やあご、手足など体の先端が肥大する病気です。思春期までに発症すると巨人症になります。頭痛や高血圧、糖尿病、いびき、多汗などの症状を伴います。
      しかし外見の変化はゆっくりと進むので本人や家族は気づかないことがあります。
      人口10万人あたり4-24人という報告があり比較的まれといわれています。
      下垂体に良性の腫瘍ができることで起ります。

      先端巨人症の顔の特徴

      巨人症の特徴

      ・LH,FSH亢進症(ゴナドトロピン産生下垂体腺腫 )
      視床下部や下垂体の障害により、同年齢の正常人に比較して、ゴナドトロピンが過剰に分泌される病気です。
      下垂体腺腫の中で最も頻度が高く、頭痛、視力障害、性欲低下、(女性であれば)無月経などを主症状とします。

      ・TSH亢進症
      甲状腺ホルモン過剰の諸症状、すなわち組織の熱産生の亢進、交感神経過敏状態を引き起こします。
      疾患としては、下垂体にできた腫瘍からTSHが過剰に分泌されるTSH産生下垂体腫瘍が原因。
      全下垂体腫瘍の1〜2%とまれで、約100万人に1〜3人とされています。

      ・ACTH亢進症(クッシング病)

      クッシング病は、下垂体にACTHを産生する腺腫ができてACTHの過剰分泌を生じることが原因と考えられています。

      長期にわたると前腕や下肢の皮膚が薄くなり、皮下の毛細血管が透けて見えてピンクのまだら模様になります。
      やがておなかが出ている割に大腿部が細くなってきます。
      さらにぶつけた自覚がなくとも皮下出血しやすくなり、顔もむくんだ赤ら顔になります。さらには多毛、にきび、腹部や臀部に赤い筋ができます。
      高血圧症、糖尿病、脂質異常症、骨粗鬆症など生活習慣病と類似した合併症を発症します。

      ・PRL亢進症(プロラクチノーマ)
      プロラクチノーマは、乳汁分泌の作用があるホルモンであるプロラクチンが過剰に産生される下垂体腫瘍です。
      高プロラクチン血症により女性では月経不順、無月経、不妊、妊娠・出産していないのに乳汁漏出が、男性では性欲低下、勃起障害やまれに女性化乳房がみられます。
      プロラクチノーマの下垂体腫瘍による圧迫症状として、頭痛、視力低下や視野狭窄がみられます。
      原因はよくわかっていません。

      4.まとめ

      下垂体前葉機能亢進症は、下垂体に腫瘍、炎症が起ることで前葉から分泌される刺激ホルモンが亢進することで起り、その症状は双極性障害、非定型うつ病に似た症状で、問診だけの精神医療分野では誤診される可能性もああるので注意が必要です。