精神疾患について考える(その20) ~人体の神的存在!? 意識の中核、島皮質の働き~

HSP

0.はじめに

前回のお話し

解離について調べてみると、色々と面白いことが分かってくるね。

そうだね。
うつ病を治したり、憂鬱感を払しょくするには、自己催眠療法が効果的だけど、さらに意識を高めていくには、この霞がかったもやをいかに取り払っていくかが大切だね。
この解離を取り払っていくことで、意識がはっきりとして前向きになってくるようになるんだ。
それには、「感情・本能」を高めて右脳を鍛えていくことだろう。

慾箭淸淨句是菩薩位 – 欲望が矢の飛ぶように速く激しく働くのも、清浄なる菩薩の境地である
意滋澤淸淨句是菩薩位 – 思うにまかせて、心が喜ぶことも、清浄なる菩薩の境地である

アラ、空海さんも同じようなこといってるのね。

このことは、サイコセラピストのパット・オグデンさんもいってるね。

トラウマを受けたクライエントは治療において、徐々に身体感覚やからだの動き、衝動などについて気づくことを学び、また自分で許容できる感覚や情動的覚醒も覚えていきます。
そうすることで、おそらく島や前頭前皮質が活性化し、その結果、自分の身体や情動におきている内的経験に気づく能力を獲得していく、ということです。
前帯状回は痛み、反応選択、母性行動、発声と骨格運動系の統制をふくむトラウマを予防したり、トラウマに打ち勝つために重要な役割を果たしています。

トラウマと身体 センサリーモーター・サイコセラピー(SP)の理論と実際

すずめちゃん、感情を高めるには、松岡修造さんはよいお手本だぞ。
ほら、こんな感じに

恥ずかしいから嫌よ。

まぁまぁ。
だんだん、馴れてきたら1人で隠れてこっそりやるといいよ。
さて、解離に関わる中心核「島皮質」という部分は重要そうだから詳しく調べてみるかな。
島皮質のことが分かると、松岡修造もわかる。
キーワードは「感じる」だ。

1.島皮質の主な役割

HSP(Highly Sensitive Person;感受性の高い人)の人の脳の特徴として、「島皮質」の部分が活動的であることが挙げられます。
島皮質の活発さが、感受性の高さに影響する一方で、慢性ストレスにより解離の影響を受けやすいといった特徴もあります。
重い解離状態の解離性障害にかかると、頭がぼんやりしたり、ふわついたりして意識が弱くなった感覚になります。
島皮質の働きは、解離、うつ病とも深い関わりがあるため、島皮質の働きについて詳しく調べていきたいと思います。

2.島皮質の構造

島皮質は、大脳の側頭葉と頭頂葉の境界にある溝の部分に位置する領域で、別名ライルの島とも呼ばれています。
島皮質は前部と後部に分類され、それぞれ異なった機能をもつことが明らかになっています。
前部では行動発現、知覚、内受容、情動など、認知機能に関する活動がみられ、後部では認知機能への関与は少ないと考えられています。
また、情動の種類によっては、左右の島皮質の分担が異なります。
「悲しみ・怒り」を感じる時は、両方の島皮質が活性化していますが、「幸せ・恐れ」では、右側だけが活性化することが観察されています。
自律神経系の調整も、右島皮質が交感神経、左島皮質が副交感神経を主に担っています。
右脳の島皮質のほうが、自分を感じる能力が強く、より重要な役割を担っているので、もしそこが傷ついたら全身の感覚に悪影響が及ぶことになります。

島皮質の機能も、右脳ー左脳のように対極的な構成になっているのね。

Aがあれば、必ず裏となるBが存在する・・・。

3.島皮質の働き

見出し

島皮質は、内受容、情動、共感、自己意識、直観といった高次機能に関わる部位として注目されており、痛み、愛、感情、渇望、中毒、音楽の楽しみ、決断、味、意識など、様々なことに関わっています。
これらの関わりについて詳しくみていきましょう。

3-1.内受容感覚を処理する~内部センサー的役割~

私たちの身体を感じる体性感覚は、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚のような5感といわれる身体の外側から感じる外受容感覚、身体の臓器などのような内側から感じる内受容感覚、 関節(骨)、腱、靭帯 といった受容器から身体の位置、動き、力、重量などを感じる固有(深部)受容感覚と分類できます。

特に島皮質と関わりがあるのが、内受容感覚です。
この内受容感覚について、以前はよく分かっていなかったのですが、脳科学的に解明されつつあります。

これまで、内受容感覚というものは、内臓感覚だけに注目されていましたが、近年の概念では、生理学状態の感覚として説明されているようです。
例えば、空腹感、口の渇き具合、心拍、痛みといった内臓の感覚だけでなく、筋肉がどのくらい活動しているか、手をふれられた時、気持ちいいか、緊張しているか・リラックスしているか、体調がいいか・悪いかといった感覚も含まれます。

筋膜

内受容の感覚受容器は神経終末にあり、ほとんどは筋肉や内臓を包む筋膜組織にあります。
脳へと感覚情報が送られるときには、内受容感覚は島皮質に、固有受容感覚は大脳新皮質感覚中枢へ送られ別々に処理されます。
内受容感覚の神経は、固有受容感覚に関する神経の7倍ほど多いとされています。

内受容感覚の定義は、当初、身体の臓器の感覚に定義されていましたが、現在この定義は拡張され、身体状態の知覚に関わる感覚全てを包括するように扱われています。

簡単にいうと、身体全身から感じる感覚を監視・管理するセンサーみたいなものね。

都市伝説にでてくる、プロビデンスの目みたいなイメージだね。
( 私は在る  我はすべてを見渡すものぞ)

だから、溝にこそこそ隠れているのね。

3-2.意識をつくる場所~内受容を感知~

内臓などの内受容感覚を通して身体の内部から送られてきた情報は、脳幹に到達し 視床腹側基底核群 を経た後、後部島皮質で客観的に処理されます。
この時点では、まだモノクロ画像のようなデータ状態のようなものですが、前部島皮質に送られ、大脳辺縁系、帯状回の働きによって情動、感覚と高度に結び付けられて主観的なものとなり、「意識」として感じられるようになります。

帯状回

脳から身体への伝達は、「帯状回」の働きが大きく関与しています。
帯状回は内受容感覚から情動を生み出す「感覚的役割」の他に、「運動的役割」があります。
「運動的役割」には、発声と関係する運動、四肢と関係する運動、内臓と関係する運動まで複雑な運動の実行に関わっています。
また、 「注意のプロセス」 、「自己意識」、「行動」などとも関わり、生命維持に欠かせないホメオスタシス機能も司っています。

ホメオスタシスは、ストレスがあると、ストレスを軽減するため(行動・フィードバック)するものだね。
体内の水分が減った(ストレス 内受容感覚で感知)⇒
「喉が渇いた」と感じる(島皮質で処理)⇒
水を飲むぞ(フィードバック 行動)

人が「感じる」と実感できるのも意識があるからね。
その意識を生み出すのが前島皮質ということか。

3-3.直感

直感とは、論理的に考えたり、推測しなくても即座に物事を理解し処理する能力をいいます。
別名、「第六感」とも言い、ちょっとオカルト的な印象がありますが、海外では直感を司る脳細胞群「フォン・エコノモ・ニューロン」も同定されているようです。
この細胞は、右脳、前帯状回、特に右前島皮質に存在している(左島皮質に比べ30%程度多い)ことが確認されており、即断するときには前部島皮質や前帯状回が活性化することが知られています。
また、「何かがおかしい」と思ったときにも直感細胞が強く働きます。
直感は、右島皮質の働きが強く関与していることから、HSPのような活動が活発している人のほうが直感的な判断が得意といえます。
一方で、活動が低下している人は直感に頼れない分、論理的な思考を好むようです。

65歳以上でも脳の機能は20代と同じレベルで、記憶力と協調性を兼ね備えた人達を「スーパーエイジャー」といいます。
健康的なライフスタイルを維持し、好奇心や意欲を失わず、人生を楽しみ、脳を成長させつづけている人達です。
そんなスーパーエイジャーは、フォン・エコノモ・ニューロンを、普通の高齢者や軽度の認知症患者と比べて3~5倍も多く持っているそうです。

HSPの人は、気が若い人多いんじゃないかな。

私の精神年齢は、 永遠の サナト・クマーラ のように16歳から成長していない。

3-4.情動・共感能力との関わり~内部感覚に敏感な人ほど共感力が高い~

情動に関わる脳部位は,大きく中核部位と周辺部位に分けることができます。
まず,中核部位としては, 扁桃体,視床下部,前帯状回,側坐 核,前頭葉眼窩部などが挙げられます。
周辺部位としては,脳幹,腹側 被蓋野,海馬,中脳水道周囲灰白質,中隔,前島皮質, 前頭前野内側部(MPFC), 前頭前野背外側部(DLPFC),側頭葉前部,後帯 状回,上側 頭溝,体性感覚皮質などが挙げられます。

「共感」とは、他者の感情状態を共有する精神機能です。
一般的には性格が関係しているものと考えがちですが、主には脳神経細胞「ミラーニューロン」に起因するものと考えられています。
情動の読み取りと共感に関わるミラーニューロンも直感細胞と同じく、「島皮質」・「前帯状皮質」に存在しています。

特に、右の島皮質前部の構造と機能が自身の脈拍を感じたり、他者の痛みに共感する能力と相関していることも確認されています。
右島活動が活動的な人は、内受容感覚の働きを敏感に感知するため、 体内の異常にも気づきやすく、また共感力が高いと捉えることができます。。
例えば、HSPの人のように、緊張するとあがりやすかったり、ストレスをかかえるとお腹が痛くなるなど体調の変化を感じやすい人は、島皮質が活発であり、そういった人は共感力が高いと推測できます。

あがり症とHSPは関係ありそうね。

あがらない人はKYってことか。

3-5.報酬との関わり

島皮質は、報酬の刺激に対して活動が認められるという報告があります。
金銭報酬以外にも、社会的報酬(褒められる、慈善行為、他人への信頼など)にも反応し、前皮質には、報酬の期待に関係したニューロン活動がみつかっています。

報酬に関わる報酬系回路(A10)は、 腹側被蓋野(A10)、扁桃体・側坐核・帯状回、前頭前野といった経路を通じて、報酬回路としての役割を果たしています。
島皮質は帯状回と連動し、報酬系回路と結びついていることから、報酬系回路の活動の影響と関連していることが分かります。
報酬系回路が慢性持続的に活性化され続けると、機能が徐々に低下し、報酬による快感が得られにくくなるといった鈍化が進行していきます。
これを「 報酬回路不全症候群 」といいます。
こうなると、あらゆることに対し興味や関心が薄れていくようになります。
つまり、島皮質の活動の活性化を維持していくには、マンネリ化を防ぐことが必要になってくることがわかります。

島皮質(意識)を高めるには、マンネリ化を防ぎ、色々な事にチャレンジしていくことが大切ということね。

報酬系回路を刺激する方法は、プログラム内で紹介しています。

3-6.恒常性(ホメオスタシス)~生命維持活動としての役割~

内部環境を一定の状態に保ち続けることを恒常性(ホメオスタシス)といいます。
温度、湿度といった環境が変化しても、それに対応して身体を健康な状態を維持できるのも恒常性の働きのおかげです。
この恒常性を維持している3本柱が、ホルモン分泌を司る「内分泌系」、異物の攻撃から身を守る「免疫」、内臓、組織の働きをコントロールする「自律神経」です。
これらの機能を維持している総司令官的な役割を果たしているのが「視床下部」になります。
かつて、自律神経の中枢は視床下部と言われてきましたが、近年の研究によって、中枢性に広がりのある神経線維網が関わっていると考えられるようになりました。
これは、視床下部ー大脳辺縁系ー島皮質からなるネットワーク網でこれらの総称をCAN (central autonomic network) 、訳して中枢自律神経網といいます。

視床下部はCANの構成する一部になります。
島皮質は、聴覚、嗅覚、体性感覚といった内部感覚から取り込まれる、全ての情報の統合を司り、 飢餓や渇望といった身体状態を作り、食べ物や薬物への衝動を生み出す恒常性(ホメオスタシス)の役割も担っています。
CANは、不快、不安、恐怖といった情動、内受容感覚の情報によって大脳辺縁系内の前帯状回が興奮し、視床下部を介して内分泌系、交感神経を興奮させます。
不快な情報に対して興奮するため、「不快ネットワーク」とも表現されています。
前頭前野は、CANの興奮を抑える機能を有しており、前頭前野の機能低下でうつ病、睡眠障害といった症状がでてきます。

4.精神疾患との関わり

4-1.解離性障害

慢性ストレスにより解離性障害(離人症、健忘など)が起こると、島皮質の活動が低下します。
逆にPTSDのような恐怖ストレスを受けると活動が活発化します。

4-2.肥満・薬物乱用

島皮質は飢餓や渇望といった身体状態を作り、食べ物や薬物への衝動を生み出す場です。
島皮質が過剰に活性化していると、欲求が増し肥満に陥りやすい傾向があるようです。
また、コカイン、マリファナ常習者は、欲求が増すと活動の活性化が認められますが、中毒者の島皮質を切断すると欲求衝動が喪失したという報告もあります。

4-3.うつ病・統合失調症

うつ病、統合失調症患者の島皮質は、灰白質容量の低下と相関があるとされています。

5.島皮質の働きのまとめ

オカルト風にまとめてみたよ。

これぞ、まさに神だ。

参考論文:自己意識の創発と脳・神経細胞・シナプスの神経回路網構造
参考論文:情動を生み出す「脳・心・身体」のダイナミクス:
脳画像研究と神経心理学研究からの統合的理解
書籍: 意識と自己  アントニオ・ダマシオ著

6.島皮質を鍛えるには

プログラムには、島皮質を鍛えるのに最適な方法を紹介しています。
意識がはっきりしてくると、頭も冴えてくるようになります。

 

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