記事No.06 爬虫類脳(蛇の脳)の重要性は古代神話の時代から知られていた?

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1.知・情・意と脳との対応

脳は大脳、大脳辺縁系、脳幹の三層構造から成り立っていることは述べました。
これは、アメリカの医師ポール・マクリーン(1913-)によって脳の三層構造説の仮説が提示されています。

それ以前に、哲学者のイマヌエル・カント(1724年~1804年)は、人間の精神のはたらきとして
「知・情・意」
の三能力説を主張していました。
彼は「私は何を知りうるか、私は何を望んでよいか、私は何をなすべきか」との有名な問いを示し、人間の知性・感情・意志を検討しましたが、マクリーンの提唱した脳の構造と整合性がとれていることがわかります。

・大脳(人間脳)・・・理性・創造・・・知
・大脳辺縁系(動物脳)・・・情動・記憶・運動・・・情
・脳幹(爬虫類脳)・・・本能・・・意

夏目漱石が書いた『草枕』の有名な冒頭の一節―――
「山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。 知に働けば角が立つ、情に棹(さお)させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 とにかく人の世は住みにくい。」
も、実は、この知・情・意について、どれか1つに偏らないことが人生において大事だと説いているのでしょう。

2.爬虫類脳(蛇の脳)の大切さは神話で語っている

人生を上手く歩んでいくためにはバランスをとっていくことも大切ですが、脳の中で最も重要な地位を占めるのが健康と意欲に関わる「脳幹」です。
それは、脳幹の弱った状態である「うつ病」を経験することでその重要性が分かります。
うつ病は、意欲減退(意)・失感状態(情)・思考鈍化(知)が同時に襲ってくるものですが、そのトリガーとなるのが、ストレス中枢でもある爬虫類脳がダメージを受けることで起ります。
いくら知性に優れていようが、意欲を失い、感情を失って楽しい感情や健康・精神状態が損なわれてしまうと不幸でしかありません。

脳幹(爬虫類脳)はSE療法( Somatic Experiencing 療法)のトラウマ治療として重要視されている部位ですが、それは古代から伝わる世界の神話や宗教をみていても爬虫類脳の大切さのメッセージが伝わってくるようです。

特に注目したいのがインド神話。
インド神話は、バラモン教、ヒンドゥー教、仏教に伝わるものがありますが、中でもヒンドゥー教の神話であるプラーナ神話では 創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァで、 トリームルティー(三神一体) の最高神とされていました。
インド神話の中でも、現在特に信仰を集めているのがシヴァ神。

シヴァ神

シヴァ神は、 暴風の神ルドラ( 泣く、吠える というrudから「咆哮を上げる者」を意味する)を起源とし、額に第三の眼を持ち、手には 三叉槍 トリシェーラを持ち、首にコブラを巻いて力強く踊る姿で描かれることが多い破壊の神です。
インダス文明時代から残るリンガ崇拝(男性器崇拝)と、破壊と創造を繰り返す「永劫回帰」の理念を象徴する神としてヒンドゥー教では広く受け入れられてきました。

リンガ
(土台が女性器、円柱が男性器を表す)

通常、創造神は歓迎され、破壊神は忌み嫌われるものです。
ブラフマーが創造した世界を、ヴィシュヌが維持、シヴァが破壊し、それぞれ同格の神として扱われることもありますが、ブラフマーはヴィシュヌによって造られたという神話もあり 創造神ブラフマーはあまり人気がありません。
ブラフマーは、もともと「宇宙の真理」の概念「ブラフマン」を神格化したもので、古代の聖典の中では礼賛されているものの、重要な神として人々の信仰を集めることは稀でした。
バラモン教時代では哲学を司る神として崇められていましたが、ヒンドゥー教時代になって民衆化されるようになると、人間臭さのなさが人気を失い地位を落していったのです。

ブラフマーは、ブラーフマナ・ウパニシャッドでは宇宙の最高原理であったが、その抽象的な性格のせいか、庶民の間では広く信仰の対象とはならなかった。
ヴィシュヌは『リグ・ヴェーダ』にも登場し、元来太陽の光照作用を神格化したものと考えられる。
しかし、この時代の神話では世界の維持を司る神であり、また10の姿(ダシャーヴァターラ)に変身して世界を救う英雄神でもある。
シヴァは『リグ・ヴェーダ』の暴風神ルドラを前身とする破壊神である。
性器崇拝や黒魔術など非正統派の民間信仰と習合し、ヨーガの達人、舞踏神、魔物の王などの複雑な性格を持つに至った。

脳の脳幹(爬虫類脳)は、細長い形状をしていることから「蛇の脳」と呼ぶこともあります。
大脳が理性・創造の働きをするのに対し、爬虫類脳である脳幹は攻撃的作用をもつ神経伝達物質ノルアドレナリンが分泌される領域でもあることから破壊的な意味合いを持っていることにもなります。
基本的に、長い棒のような形状は、剣や槍のように攻撃・破壊を表します。
神は三位一体でできていると伝わるものが多いですが、実は人間も三位一体でできていることになります。
 ギリシャ神話・・ゼウス-ポセイドン-ハーデス
 道教・・・元始天尊・太上老君・太上道君
 日本神話・・・天照大神-月読命-素戔嗚尊
 キリスト教・・・父(天の神)・子(イエス・キリスト)・精霊

 ・大脳(人間脳)・・・ブラフマー(創造・理性)
 ・大脳辺縁系・・・・・ヴィシュヌ(維持)
 ・脳幹・・・・・・・・・・・シヴァ神(破壊・ヨーガ)

3.日本とインド神話とのつながり

世界各国の神話を読んでいくと、必ずといってよいほど登場する生き物が「」であることがわかります。
ヒンドゥー教以前のインド神話に起源を持つ蛇神がナーガで、神話の中でもかなり重要な存在とされています。
ナーガとは、ナーガ一族といった感じで1柱のみでなく様々な神がおり、男神は「ナーガ」、女神は「ナーギー」と呼ばれます。
ナーガは英語で蛇を意味する「スネイク」(snake) と、語源上の繋がりがあるとする説もあります。

蛇は脱皮することから、生まれ変わりや不死の象徴をあらわす一方、猛毒で人を死に至らしめる怖い存在。
また、交尾をすると何時間も絡み合った状態となるため、生命力と豊穣のシンボルともされています。
ナーガの中でも、1000の偉大なナーガの王たちを生んだのが蛇神の王 ナーガラージャです。
怒ると干ばつにし、宥められると雨をふらし天気を制御する力をもっています。

ナーガラージャ像
ナーガは上半身が人間、下半身が蛇で描かれる

インドで発祥した仏教も、バラモン教時代のインド神話を取り入れた面があります。
仏法を守護する八神を八部衆(天、龍、夜叉、 乾闥婆 、 阿修羅 、 迦楼羅 、 緊那羅 、 摩睺羅伽 )といいます。
その中の龍族八神はナーガラージャである八大龍王( 難陀(ナンダ)、跋難陀(ウパナンダ)、娑伽羅(サカラ)、和修吉(ワシュウキ)、徳叉迦(トクシャカ)、阿那婆達多(アナパダッタ)、摩那斯(マナス)、優鉢羅(ウッパラ) )として取り入れています。
仏教の世界では、龍は何億もおり、地下世界に住むとされ、八大龍王はそれらの龍を束ねる族長といった存在になります。

難陀(ナンダ)

これら、ナーガラージャの説話は、仏教とともに中国へ伝わります。
ナーガは、本来コブラを神格化した蛇神でしたが、コブラの存在しない中国においては、「龍・竜」と翻訳され中国にあった龍信仰と習合し、日本にも道教として伝わっていきます。

中国神話の「天地創造」」では、 人間を生み出した中国の男女神である伏犧(フッキ)と女媧(ジョカ)が大木の周りをそれぞれ反対方向に回って交わることで天地創造が行われた内容となっています。
伏犧と女媧 も、ナーガ、ナーギと同じく上半身が人間、下半身が蛇の姿をしており、 伏犧は直角定規、女媧は手にコンパスを持ち、お互いが蛇のように絡まりながら昇天していく絵図も描かれています。

伏犧(右)と女媧(左)
日本の皇族シンボル十六菊花紋も描かれている

日本神話として、 天武・持統天皇 時代に編纂された古事記、日本書紀があります。
これらの描かれている神話は『帝皇日継』(天皇の系譜)と『先代旧辞』(古い伝承)を元にして書かれたものですが、天武・持統天皇はともに熱心な道教家であったこともあってか、中国神話・道教の哲学も多く取り入れられていることも知られています。

日本神話でも、イザナギ、イザナミが天御柱(あめのみはしら)の周りをそれぞれ反対周りで回って天地創造した内容になっており、 インド神話、中国神話と類似した点が多くみられますが、日本神話はこれらの神話を参考にして造られた可能性もあります。(インド神話よりもさらに原点を遡っていくとシュメール神話から来たと思われる内容も含まれています。イナンナの冥界下りとイザナギの冥界下りの話しが類似している点は有名です。)

最初に日本神話を読んだときは、単なる下ネタ本かと思いましたが、色々と道教的意味あいがあったんですね。

日本で2匹の蛇が絡まったシンボルとして考えられるのが「注連縄(しめ縄)」です。
注連縄の記述が初めて見られるのが日本神話にでてくる天岩戸伝説。
天照大神が天岩戸からアメノタジカラオによって引き出された際、二度と天岩戸に入れないようにフトダマノミコトが注連縄(「尻久米縄:端を結んだ縄」)で戸を塞ぎ、 二度と利用されないようにしました。
これが神社に掛っている注連縄の起源とされます。

出雲大社の注連縄

また、
日本は蛇の国
と 多くの民族学者( 有名なのが、吉野裕子さんの「蛇 日本の蛇信仰」等の本 )が述べているように、日本神話や日本文化の至る所に蛇のシンボルが隠されています。
神社などでみられる稲の藁をねじってつくられた注連縄は、2匹の蛇が絡み合う姿 と唱える説もあります。

注連縄の巻き方
縄を綯(な)う=「編む」向きにより、左綯え(ひだりなえ)と右綯えの二通りがある。左綯えは時計回りに綯い、右綯えは逆で、藁束を星々が北極星を周るのと同じ回転方向(反時計回り)で螺旋状に撚り合わせて糸の象形を作る。
左綯え(ひだりなえ)は、天上にある太陽の巡行で、火(男性)を表し、右綯えは反時計廻りで、太陽の巡行に逆行し、水(女性)を表している。祀る神様により男性・女性がいて、なう方向を使い分ける場合がある。
大きなしめ縄は、細い縄を反時計回り(又は逆)にまわしながらしめ、それを時計回り(又は逆)に一緒にしていく。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%A8%E9%80%A3%E7%B8%84

また、西洋においても2匹の蛇が絡まるシンボルをみることができます。
代表的なのが、ギリシャ神話に登場する全知全能の神ゼウスの伝令役でトリックスター的な役割をもつヘルメースの持っていたケーリュケイオンの杖です。
柄に2匹の蛇が巻き付いており、その頭にヘルメースの翼が飾られています。

以上のように、世界の神話を眺めていくと、色々と共通点があり、ただの神様のお話ではなく、信じられないような不思議さや真理を発見していくことができます。

ケーリュケイオンの杖

当催眠療法は、脳の中でも重要とされる爬虫類脳を癒すことに特化した療法です。
爬虫類脳がいかに健康や精神状態に影響し、ヒーリング効果に影響しているかを実感することができます。

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