動物的たくましさと感情に関わる大脳辺縁系(潜在意識領域)の働き ~催眠療法(ヒプノセラピー)についての知識~

催眠(ヒプノセラピー)

0.はじめに

前回のお話し

人間のポテンシャル能力が眠ると伝えられる潜在意識。
脳の表面を覆う表層意識は、人間らしく生きるための機能を備えた領域ですが、強く働きすぎるとブレーキのように抑制力が高まりすぎてしまい、潜在意識を発揮できなくなってしまいます。
潜在意識は、健康的にいきいきと生きるための能力を備え、脳の内部領域によって生み出されています。
心を病みやすいHSP(Highly Sensitive Person)や、精神疾患の人は、ブレーキを弱めて内部の潜在意識を高めていくと、健康を取り戻し、ポテンシャル能力を引き出していくことができるようになります。
潜在意識の領域のうち大脳辺縁系は、大脳と脳幹の中間に位置する様々な器官が宿る領域で、「記憶、感情、意欲」 に関わっています。

1.大脳辺縁系とは~動物のようにたくましく生きる機能を備えた領域~

大脳辺縁系」は、大脳の内周部に存在する領域で海馬、偏桃体、帯状回といった多くのパーツからなる器官の総称をいい、潜在意識を形成している部分に相当します。
大脳新皮質は、言葉、計算、相手の気持ちを理解しようとする高度な精神活動を司りますが、大脳辺縁系は本能や恐怖といった無意識にわく原始的な感情や、物事に対する意欲、記憶、自律神経系の活動などに関わっています。
人の脳は、他の動物の脳に比べると、大脳新皮質の脳全体において占める割合が大きい特徴がありますが、大脳辺縁系の占める割合は他の動物とそれほどかわりません。
また、進化論的に大脳辺縁系は最も古い脳であり、大脳辺縁系の持つ機能は動物が生きていく上で欠かせない部分を担っていることから、別名「動物脳」、「旧哺乳類脳」とも呼ばれています。

2.大脳辺縁系の構成~複雑形状をもつ器官の集合体~

1878年フランスの内科医ブローカ(Paul Broca)によって帯状回、海馬傍回をまとめて「大脳辺縁葉」と呼称されたのが最初で、以後拡張され呼ばれるようになっています。(ただし、辺縁系に含める部位は研究者によって異なり、基本的には原皮質と「扁桃体、中隔核、海馬、視床下部、視床前核」などあわせて呼ぶことが多い。)

大脳辺縁系は大きく「辺縁皮質(中間皮質、原皮質)」とその下部にある「核」、辺縁皮質と核を結び付ける「繊維経路」から構成されています。
大脳辺縁系は恐れ、警戒、好き嫌いの感情、記憶を司る部位を多く含み、情動(快、不快)、意欲、記憶に深く関わります。

大分類構成要素と主な役割
中間皮質帯状回・・心拍数、血圧に関わる
帯状傍回・・空間記憶に関わる
原皮質海馬・・記憶に関わる
脳弓、小帯回、歯状回など
扁桃体・・攻撃、恐怖を判断し情動に関わる
側坐核・・報酬、快楽、薬物依存に関わる
視床前核、乳頭体など

3.大脳辺縁系の主な部位の働き~情動・意欲・記憶回路~

大脳辺縁系

3-1.偏桃体・・・情動(快、不快)を司る

扁桃体は、海馬の先端部にあるアーモンドサイズの器官で、情動の中枢部になります。
感動の源となる「快・不快」、「怖い・怖くない」などを判断し、大脳新皮質の前頭前野で処理された情報、海馬、嗅覚を通じてきた情報などを統合して判断が下されます。
精神疾患の患者は健常者よりもこの部位が膨張(傷があるとも)しているため、不安、恐怖といった不安定な感情を引き起していると考えられています。
扁桃体を縮小し、精神状態を高める手段として、「マインドフルネス瞑想」が有効とされています。

3-2.海馬・・・記憶、学習、トラウマ

海馬は、タツノオトシゴ状の形をした器官で、日常的な物事の記憶に関わる短期記憶の一時的な保持と、長期記憶の固定の働きがあり、「記憶」と「学習」に関わります。



人は強いストレスを受け続けると、グルココルチゾイドというホルモンを分泌します。
これは海馬の成長を促す物質ですが、ストレスを1カ月以上受けると分泌が減少し、海馬の成長が抑制され萎縮をしてしまいます。
例えば、2011年に起きた東北大震災の被害を受けた学生を対象に「ストレスと脳の体積」調査が行われ、対象者の脳のMRI写真で海馬が委縮していることが確認されています。

特に幼少期は、潜在意識が丸裸状態でストレスの影響を受けやすい時期であるので、その時期の環境によって学習機能や人格形成の影響にも関わってくるものと考えられています。
PTSD、うつ病、統合失調症者なども、海馬の委縮が確認されていますが、うつ病者は認知症にもなりやすいのも海馬の委縮などが引き金になっているともいわれています。
また、トラウマ、記憶や忘去機能も海馬の委縮が原因とも考えられています。

海馬の委縮を改善する有効な手段が「有酸素運動」です。

3-3.側坐核・・・意欲、行動、報酬

快感を司る快楽中枢で刺激が与えられると意欲が発生し中隔核とともに「行動」に関わる部位です。
行動力が活発な人はこの部分の働きが活発で、潜在意識の強いポジティブタイプの人はこの側坐核の働きが活発と考えられます。
また、側坐核の働きが活発な人ほど、嘘をつきやすいという研究結果も報告されています。
参考 どうして正直者と嘘つきがいるのか? -脳活動からその原因を解明-

うつ病者などの精神疾患者は、この部分の働きが弱いために意欲が起らないとも考えられています。
言い換えると、心を病む人に嘘をつくような人はいないという事でもあります。
側坐核の働きを高める手法には、「報酬系を刺激したり、目標設定を行う」ことで刺激を与えることが有効です。

4.大脳辺縁系の神経回路

4-1.感情と記憶形成回路 ~感情と記憶は一体~

大脳辺縁系は感情と記憶の作られる部位ですが、感情はヤコブレフ(Yakovlev)回路、記憶はパーペッツ(Papez)回路と呼ばれる神経経路によって情報伝達が行われています。

ヤコブレフ(Yakovlev)回路・・・
感情回路

扁桃体を起点と終点とする「感情」をつくりだす閉鎖回路
扁桃体-視床背内側核-前頭葉眼窩皮質後方-側頭葉前方-扁桃体
といった流れで伝達が行われます。

パーペッツ(Papez)の回路・・・
記憶回路

海馬を起点と終点とする「記憶を作り出す回路
海馬-脳弓-乳頭体-視床前核-帯状回-海馬傍回-海馬
といった流れで伝達が行われます。

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扁桃体と海馬は連結していることからわかるように、2つの神経回路は、それぞれ単独でなく、連動した形で行われています。
感動したことや、ショッキングな出来事のような情動が強く働いた記憶が長く残るのも、2つの回路が連動しているためであり、記憶の強さは感情の強さにも比例するといった捉え方もできます。
また、ストレスにより海馬は萎縮しやすい点からみても、記憶力を高めるには、海馬の健全化と精神(扁桃体)の安定化が不可欠になることがわかります。

4-2..報酬系回路 ~意欲を掻き立てる~

大脳辺縁系には腹側被蓋野から側坐核を繋ぐ、ドーパミン分泌に関わる報酬系回路があります。
この回路は、扁桃体、海馬、前頭前野などにも伸び、連携して快感の刺激や経験を記憶していきます。
記憶、感情にも関わっているため、「きもちいい」といった刺激を感じるとドーパミンを放出し、その時の経験が記憶に残ることになります。
ギャンブル、アルコール、買い物依存症、過食症などもこの報酬系回路が関わっていると考えられています。

次のお話し

感情を高めて潜在意識を復活!

 

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