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自傷性皮膚症・皮膚むしり症

強迫性障害
Kjerstin_Michaela / Pixabay
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1.自傷性皮膚症・皮膚むしり症とは

「皮膚むしり症」は、スキン・ピッキング(Skin-Picking)とも呼ばれ、無意識、意識的に皮膚を繰り返し引掻いたり、はがしたりして傷つける自傷行為を中心とした症状です。

顔、腕、手の健康な皮膚や皮膚の小さなデコボコした部分、ニキビや吹き出物、固く角質化した皮膚、(ささくれなど)などを出血するほど引掻いたり、むしったりするため、多くの傷跡が残ります。

自分では、これらの行為をコントロールできないため、精神的に著しい苦痛を感じ、仕事、学校を含めた外出を避けるほど日常生活に支障をきたしてきます。

普通は、指で引っ掻いたり、歯で噛んだりしますが、ピンセットや針といった道具を使用することもあります。

ここまで問題にならない場合は、「癖的な行動」として「皮膚むしり症(スキンピッキング)」に該当しません。

2.発症

成人の1.4%が経験するといわれ、うち7割が女性と言われています。

にきびが気になりだす思春期から青年期にかけて発症しやすい傾向にあり、皮膚をむしる行為がある種の「快感」となってストレスを発散し、それが慢性化、癖がエスカレートしていく事で発症していくものと考えられます。

ストレスの原因として、家庭内環境、親の過干渉が大きく、『不安・緊張・退屈・焦燥』といった情緒の変化に随伴してストレスがたまっていることが考えられています。

3.症状

皮膚に血が出て痛みを感じるほど激しくむしり続けます。

身体の箇所は人それぞれで、

・頭、腕、足の皮膚を掻く
・歯で皮膚をかみ切る
・顔のにきびをつぶしていく
・頬の内側や唇を噛む
・激しいつめ噛み
・髪を切ることが止まらない

等様々です。

また髪の毛を抜き続ける(抜毛症)も併発することが高い傾向にあります。

抜毛症とは

自覚はあってもなかなかストップがかけれなかったり、無意識のうちにむしってしまうため、体に傷跡が多く残り、その傷跡がばれないようにズボンをはいたり、人目にふれないよう隠そうとします。

しかし、傷跡や行為を人に見られて、指摘されると恥ずかしくなり、次第に人に会う事も避けるようになりこともあります。

そのため、ストレスがたまり、次第にうつ病、統合失調症、人格障害、依存症、パニック障害、摂食障害、強迫性障害などへと発展することもあります。

4.なりやすい人

自傷性皮膚症を発症する人の特徴として、自己否定、完璧主義、短気・飽きっぽい、自分の気持ちをうまく伝えられない・我慢するタイプが多い傾向にあります。

こういった気質の人は、親の過干渉が強い家庭で育った人が多く、自信が持てず
「何でも自分が悪い」
と考えがちで、それが自傷行為として現れている可能性もあります。

5.精神医療での治療法

5-1.薬物療法

抜毛症や皮膚むしり症に対する症状に対して、どのような神経伝達物質が有効かの知見は得られておらず、薬物療法が有効な手段かは認められていません。
医師によってはSSRIなどが処方されることがありますが、体験者の話しなどでも効果の実感が得られたと言う内容はほとんどありません。
抗うつ薬は、離脱症状、アクチベーションシンドローム、副作用などの症状を引き起こすため注意が必要です。

5-2.認知行動療法

認知行動療法では
 「暴露行動妨害法(ERP)」
の他に、
 「習慣逆転法(ハビット・リバーサル訓練」
が有効とされています。

ハビット・リバーサル訓練とは、ネイハン・アズリン氏が、1973年に出版した
「神経症やチックを減らす方法」
の中で紹介した方法で、もともと慢性チックに用いられていた方法です。

慢性チックから、抜毛症に用いられ、最近では強迫症に用いられている例もあります。

チック症とは、自分の意志に関係なくクビをひねったり(ビートたけしのような感じ)、まばたきを繰り返す症状で、ADHDによく見られます。

ハビット・リバーサルは、簡単に言うと習慣を逆転、あるいは置換させましょうという方法です。

例えば、
「皮膚をむしるという行為」を、
行為をしそうになったら、
「棒を握りしめ我慢する」

ステップは下記の5つの構成からなり、途中でリラクゼーションを入れることが必須とも言われています。

意識化練習
拮抗反応の学習
リラクゼーション練習
偶然性の管理
汎化練習

6.ストレスの改善には

皮膚むしり症、抜毛症ともにうつ病と深い関わりがありますが、ともに親の過干渉によるストレスで引き起されていると考えられています。

強迫性障害的な症状は、うつ病、パニック障害といった不安障害の克服よりも難しく、長期的に取り組んでいく必要があります。

対策法としては

といったことで症状を軽減、克服していくことができます。

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 ・自信を高め、自虐的思考から抜け出す。
・親の過干渉から抜け出す(家をでる)などストレス環境を減らす。
・家に籠らないようにする。家にいると考えることでストレスを蓄積してしまう。
・催眠療法、冥想、運動、大声を出すことでストレスを発散させる。

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