精神疾患について考える(その18) ~オカルト現象!?走馬灯・体外離脱を脳科学的に考えてみる~

HSP

0.はじめに

前回のお話し

解離について調べてみると、世の中に起こっているオカルト的な現象も「解離」で説明できそうよね。
例えば、金縛り、体外離脱、幽霊がみえる、幻聴が聞こえるとか。

そういうことは、胡散臭い人が言うものと思ってたけど、人を騙しそうもない人が言うことがあるから不思議だな~と思ってたんだよね。

解離の強さでHSPの強さがわかるって判断もできそうね。

こういうことから、HSPの人にスピリチュアルにはまる人が多いんじゃないかな。

ところで、「走馬灯」ってしってるかい?

聞いたことあるわ。
死に際に、過去の記憶が映画を見ているかのように次々と映像がでてくる現象でしょ?
本当にそんなことあるのかな~。

私が昔、うつ病を治すために通っていた催眠のセラピーで、目の前で体験していた人何人かいたからあると思うよ。
体験した人は口を揃えて、
とても時間を長く感じて、何ともいえないほどとても気持ちいい
っていってたね。
私もそれに近い体験したし。

じゃー、オカルト的なものではなく、脳を意図的に操作することで発生させることもできるんだ。

解離について調べていると、走馬灯も解離/PTSDの一種なのかな~。

ほう、じゃ走馬灯と解離がどのような関係にあるのか調べてみましょう。

1.走馬灯とは~オカルトではなく脳の特殊状態で起こる現象~

「走馬灯」は、「そうまとう」と読みます。
現代ではあまり見かける機会はありませんが、別名「回り灯籠(まわりどうろう)」とか「舞灯籠(まいどうろう)」などとも呼ばれます。

臨死体験をした人がよく口にするのが
「過去の記憶が走馬灯のように次々よみがえった。」
というものがあります。
他にも
「三途の川がみえた」
「体外離脱状態になった」
等人によっては体験の仕方が異なるようです。

臨死体験で起こる、このような現象はオカルト的なものとして扱われてきましたが、現代では脳が特殊な状態に置かれた場合に起こり、実験室でも再現できることが確認されています。

2.体験者の特徴~誰もが体験できるわけではない~

走馬灯を見る人は、臨死を体験したから必ずみるというわけではありません。
飛び降りのような故意的な自殺ではなく、溺死、転落、自動車事故など、突発的に起こる死に直面し、「死を覚悟」するような場合に体験しやすい傾向があるようです。
特に、死に瀕して「走馬灯」を見る人の多くは20歳以下だったという調査結果もあります。

3.夢ではない!走馬灯をみるときの特徴

走馬灯を見ている間、外の世界とは完全にシャットダウンされている状態です。
外の音は全く聞こえず、話しかけても全く反応しないし、あとになっても本人は全く記憶にありません。
睡眠状態とは異なり、感覚も麻痺し、揺さぶりかけても起き上がることはありません。

3-1.第三者視点に立ち、多くの画面をみている

走馬灯は、脳の特殊な状態にあるので、睡眠中にみる夢とは異なった特徴があるようです。
走馬灯の名前から連想するように、映画館の大スクリーンで見る映画のような 逐次的な映像ではなく、複数の画面があり、次から次に高速で過去から未来のことが同時進行で映し出され、映像の中ではなく、第三者の傍観者視点で画面をみているといいます。
そのほとんどは、視覚的なものですが、中には音楽を伴っていることもあるそうです。

3-2.時間が長く感じ、多くの思考を行っている

体験中は、ほんのわずかな時間ですが、その間に時間の長さの数倍にも引き伸ばされたように感じられ、様々なことを思考するそうです。
人によっては、30秒程度のことが、1日、数週間、あるいは数年にも感じたと答えます。

3-3.幸福感と恍惚感にあふれ、とても心地がよい

瀕死状態に近い場合、普通恐怖を感じると思いがちですが 、不思議なことに、光溢れるような美しい景色につつまれ、喜びや幸福感を感じるといいます。
そこには不安や恐怖もなく、心地よい快楽の世界に浸り心地よい世界のようです。

4.走馬灯に似た他の現象

走馬灯は瀕死状態に起こる特別な現象ですが、そこまでの状態にいかずとも、危機を感じるとそれに近い現象が現れることがあります。
ここでは、「走馬灯」のように、危機を感じた時に起こる現象について紹介します。

4-1. タキサイキア現象

車に乗っているときに、何かにぶつかる事故直前になると、周囲の動きが映画のコマのように、スローモーションになる現象があります。
車の乗っている時以外にも、何か落下して危険を感じ、「危ない!」と思った瞬間、スローに見える経験をする方も多いかもしれません。
これを、タキサイキア現象( ギリシャ語で『頭の中の速度』 )といい、実際に体験している人は数多く存在します。
人は90デジベル以上の音を聞くと、本能的に恐怖を覚えますが、大音量の音で意図的にこの現象を引き起こすこともできると言われています。

これは、恐怖のストレスPTSDに似てるね。

これは、私が学生の頃、友人の車に乗ってたとき体験したことあるな。
3人乗ってて、崖にぶつかる瞬間、みんなスローモーションになって見えたといってたよ。

時間が止まって見える。あなたも経験しているかもしれない【時間の歪み】
ある日、サイモンが頭痛をやわらげようとシャワーを浴びはじめると、突然、シャワーヘッドから飛び出した水滴が、空中に止まって見えた。

4-2.金縛り

金縛りはかつて、霊的なものと考えられていましたが、解離の一種であると考えられています。
金縛りが起こるときは、必ず幻聴を伴う前兆が訪れます。
1~3kHzの「ジーン、ジーン」 または「ザワザワー」というような幻聴と、強い圧迫感を伴う症状が数秒~数分続いた後、全身の身動きがとれなくなり、症状は短時間で終わるものから30分以上続く場合もあります。

金縛りは、普段運動しない人が急に有酸素運動を行ったり、過酷な有酸素運動を行うスポーツマンがかかりやすいと言われています。
環境変化で脳が興奮しているとき、スマートフォンなど明るい画面をみて入眠する時、怖い話を聞かせて眠らせるなど、交感神経を高めた状態のときに起こりやすくなることが研究でわかっていますが、詳しいメカニズムは解明されていません。

ラップ音のする家に住むと、金縛りによくあうって言われていたのも、ラップ音で怖さを感じ、交感神経が高まった状態だから起こりやすくなると考えられるね。

4-3.体外離脱(幽体離脱)現象

体外離脱(幽体離脱)は、意識が体内から抜け出し、自分自身の身体が上部から見下ろす視点になる現象です。
体外離脱は、「走馬灯」現象と同じく、何かしら危険に遭遇した時、臨死体験をしている最中、向精神薬を使用している時に起こることが多いと言われています。
平常時や、金縛りが起きているときに経験することもあり、体外離脱、金縛り、走馬灯は解離と深い関わりがあると考えられています。
危機的状況により、アドレナリンが放出され、血管が収縮することで脳血流が低下し、それに伴い酸素供給不足が発生することが指摘されています。この時、感覚を統合する頭頂葉の機能が低下し、身体感覚に異常をきたすと考えられています。

5.臨死体験(体外離脱・走馬灯)・タキサイキア現象の共通点

ここでは、上記で述べた現象の共通点を整理しています。

1.ショックや恐怖を感じ、交感神経が高まった状態

ショック、恐怖を感じると、アドレナリンが分泌され交感神経が高まります。
血管が収縮し、脳血流が低下することで脳内の酸素が欠乏した状態になります。

2.幸福感に満ち、気持ちよく感じる

マラソンでみられるランナーズハイ、あるいは水泳時のスイミングハイのように、長時間の有酸素運動で苦しくなってくると、脳はβーエンドルフィン(脳内モルヒネ)を分泌し、苦しみの感覚を和らげ心地よい気分にしてくれます。
臨死体験者の脳の中でも、同じメカニズムが起こっており、血流不足による酸欠状態で、大量のβーエンドルフィンが分泌され、この分泌によって痛覚が和らいで幸福感を感じたり、身体が浮遊するという感覚を覚えるものと考えられています。

3.時間が長く感じるようになる、思考が高速になる

キサイキア現象のように、危機が迫ると時間がスローモーションに感じます。
臨死体験の時に起こる「走馬灯」を見るときは、時間が数倍にも感じられるという体験談があるように、危機のレベルが高くなるほど、よりスローモーションに感じる傾向がみられます。
時間の流れがスローモーションに感じるメカニズムはよく分かっていませんが、一説には、脳が極度の活性化状態になると、情報処理速度が高速になるため、時間が長くなったような気になるのではないかと考えられています。

4.感覚が遮断される(感覚遮断)

臨死体験など起こると、感覚が鈍化する感覚遮断を伴うことが知られています。

失神状態も、脳の血流が低下することで起るものですが、失神が起こると、外界との感覚が完全にシャットダウンされます。
私も、自力で脳の血流を低下させることで失神状態にすることができるのですが、 視覚、聴覚、嗅覚といった感覚が遮断されてしまいます。
外部からの感覚が途絶えると、脳はそれを補うため、記憶の中から幻覚、幻聴を再生する仕組みがあることがわかっています。

アイソレーションタンク

その原理を応用したのが、アイソレーションタンクです。
1960年代、人為的に感覚遮断を経験できる感覚遮断タンク(アイソレーションタンク)が開発されました。
アイソレーションタンクとは、光・音を遮断し、皮膚の温度に保たれた高濃度の塩水に浮かぶことで、皮膚感覚や重力の感覚を制限することができるカプセル状のタンクで、近年リラクゼーション施設として普及し始めてきています。
液体の中に体を浮かべることで、外部からの刺激を遮断し、幻覚を見るような変容状態を経験できるといわれていることから、別名瞑想タンクと呼ぶこともあります。

「走馬灯」は、失神状態よりも深い潜在意識状態で起こりますが、このような感覚遮断による幻覚と似たメカニズムが働いているものと思われます。

アイマスクと耳栓して、海でぷかぷか浮かぶとできそうね。

沖に流されてしまうよ。

6.体外離脱は本当に意識が離脱しているのか?

体外離脱は、意識が本当に体外から離脱をしているのでしょうか?
この点に関しては、若い頃から何度も体外離脱した経験があり、体外離脱について研究してきた認知科学者 トーマス・メッツィンガ― が、自分の体験を観察し、体外離脱中に起こる光景は幻覚だと結論をだしています。

オラフ・ブランケ

また、脳科学的にも、この体外離脱の現象は明らかにされています。
スイスの神経学者オラフ・ブランケは、てんかん発作を抱えた女性の治療にあたり、脳にメスをいれたところ、この患者は
「自分のすぐそばに幽霊がいるような気がしてしょうがない」
と訴えるようになったといいます。
また、ブランケは、 体外離脱体験が見られる患者は共通して側頭頭頂接合部(temporo-parietal junction : TPJ)近傍に損傷が見られると報告しています。

側頭頭頂接合部 は、大脳の頭頂葉と側頭葉の境界にある領域で、感覚を統合し、「自他の区別」「心の理論」に関わる重要な役割を果たすと考えられています。
TPJは右脳と左脳に存在しますが、それぞれの領域に電気信号を与えると、異なった挙動を示すことが解明されています。


まず、右脳のTPJを電気刺激すると、意識が体内から抜け出て体外離脱をした感覚になる 「他者視点」でのイメージを生成します。
つまり、右側のTPJが活性化することで、行為を自ら制御しているという感覚がもてず、自己主体感が低下することを意味します。

反対に、左側のTPJを刺激すると、「自己視点」のイメージ生成が行われ、誰かが背後にいるという「幻の人」の感覚が生じるようになります。
つまり、ブランケが治療を行った女性患者のように、
「自分のすぐそばに幽霊がいるような気がしてしょうがない」
と感じるような感覚です。

以上のことから、意識が体外離脱したり、「背後霊がいるようだ」といった感覚は、何等かのストレスが加わることで、 脳の感覚統合を行う側頭頭頂接合部が活性化し、肉体と意識の感覚がぶれたような幻覚が生じていることで説明できます。

体外離脱も、実はリアルに思える幻覚現象だったのね。

そういえば、催眠セラピーで、意識が戻った時に
「あれ!?別の場所にいたのになぜここにいるの?」
とキョロキョロしてびっくりしてた人いたな。
あれも、意識の内部でつくりだされたリアルな幻覚だったのだろう。

結局、オカルト的なことってすべて解離で説明できるのね。

深夜に1人で、お化け番組みていると、背後が「ぞわぞわー」と感じていたのも、このせいかもしれない。

これで、霊能力者に騙されることはないわね。

7.走馬灯・体外離脱現象のメカニズムのまとめ

これら述べた臨死体験のような現象が起こるきっかけとなるのは、「恐怖」に関わるストレスが加わり、アドレナリンが分泌され交感神経が高まるときということが分かります。
危険状態になると、血管が収縮、脳血流が不足することで酸素が不足します。
大脳新皮質の血流が低下すると、失神のような感覚遮断が起ることで意識を失い、意識の中に幻覚・幻聴あるいは、体外離脱、走馬灯が現れます。
また、脳が危険を感じると、 βーエンドルフィンが大量に分泌されるため、心地よさを感じ、思考が高速化することで、時間の流れがゆったりと感じるのでしょう。

これで、過去の催眠療法の経験と話し繋がるな。
恐怖ストレスを与えて失神させ、脳血流が低下する時間をいかにキープするかが「走馬灯」を実現させるかのカギだな。

本当に死ぬかもよ。

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