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潜在意識ブームの広がり

催眠(ヒプノセラピー)
DavidZydd / Pixabay

1.潜在意識とスピリチュアルとの関わり

人の意識は表層意識(顕在意識)と潜在意識の2重構造になっていっていますが、この自分でも自覚しにくい意識、「潜在意識(無意識)」を最初に発見したのが精神分析学の権威ジークムント・S・フロイトです。
フロイトと一緒に意識の構造を研究していた心理学者カール・グフタス・ユングは潜在意識を氷山の一角に例え、私たちの普段の行動、思考、意思決定に、潜在意識が大きく関与していることもわかってきました。

数十年前からスピリチュアルブームが広がるとともに「潜在意識」という言葉をよく耳にするようになりました。
本来、「潜在意識」という用語は精神分析学で用いられたものですが、スピリチャル、宗教関係などではやや誇大的に扱われているような感じがします。

なぜ、スピリチュアルと潜在意識が深い関係があるのか?
潜在意識とスピリチュアルも遡っていくと原点はキリスト教布教活動」にあります。

2.ニューソートブーム

近代スピリチュアルの思想の原点はキリスト教徒で神学者あったスウェーデンボルグ(エマヌエル・スヴェーデンボリ 1688~1772年)と言われています。(彼が霊界を旅したという霊界日記には現在の霊界、UFO,宇宙人、といったオカルトの原点となるものが記されています。)

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スウェーデンボルグ

19世紀のアメリカでは、現世利益の追求を戒め禁欲的なキリスト教プロテスタント系のカルヴァン主義への反発を背景に、このスウェーデンボルグや、メスメリストのフィニアス・クインビー(クリスチャンサイエンスの元祖)、メリー・ベーカー・エディ(クリスチャン・サイエンスの創始者)の思想を中心とする宗教活動「ニューソート」運動が起こります。

ニューソートは宗教活動でありながら、教会を拠点として布教活動するといったものでなく、説得や自己啓発本といった書籍などにして広めるといった手法をとっていました。
ニューソートには催眠の原点であるメスメリストの思想が入っていることを考えれば、「潜在意識」という言葉がよく使われるのがよくお分かりになると思います。

「潜在意識へ呼びかけると・・」はフィニアス・クインビー用いた言葉であり、誰もがよく聞く
「潜在意識に自分の願望を刻みこめばそれは叶う」
と「潜在意識」の言葉を広めた功績者が、成功哲学でも有名なイギリスの牧師ジョセフ・マーフィーです。

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ジョセフ・マーフィー

ニューソートと関わりあるものが、

・ポジティブシンキング
・成功哲学・・・ナポレオン・ヒルで有名
・自己啓発本や自己啓発セミナー
・引き寄せの法則

と今でもよく書店やネットで見かけると思います。
特に日本の宗教団体「生長の会」は世界で最大のニューソート組織と言われています。
この系統の出版物は多く、本屋にいくとほとんどがニューソート系のものであふれています。

3.ニューエイジブーム

さらに1960年、キリスト教神智学を根源とした「ニューエイジ」運動がアメリカで起こります。神智学もスウェーデンボルグの思想が強く反映されているため、ニューソートと深い結びつきがあります。
ニューエイジは、高次の霊的存在・神・宇宙人・死者などの超越的・常識を超えた存在は「チャネリング」を通じて交信が可能であると信じられ、霊的(スピリチュアル)・オカルト系色がつよいものが特徴です。

具体的なものとしては、

チャネリング/リーディング
瞑想法
オーラ
前世療法・催眠療法等の心理療法
ヨーガや呼吸法・さまざまな整体術等の身体技法
ホーリスティック医療
心霊治療
アロマテラピー
パワーストーン
輪廻転生信仰
UFO、宇宙人
波動系、レイキ
など・・。

ニューソート、ニューエイジも簡単にいえば、キリスト教の禁欲的で寄り付き難い部分を、健康、娯楽的要素をミックスし布教しているものといった感じでしょう。
ニューソートはどちらかといえば年配向け、ニューエイジは若者向けといった感じでしょうか?
「宗教」に抵抗ある日本人は多いといわれいていますが、知らずのうちにキリスト教思想に関わってしまっているともいえます。

最近はリチャード・バンドラーとジョン・グリンダーによって開発されたというNLP(Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング))という催眠やカウンセリングが広く知れ渡り、書店にいっても書籍が多く並んでいますが、オランダではオウム真理教と並んでカルト集団として扱われています。

催眠も潜在意識も精神医療、精神分析によって発見されたものですが、その根源はスピリチュアルと結びつくメスメリズムです。そのため、催眠、潜在意識もスピリチュアルの神秘、霊的思想と結びついて、(無自覚な信者)勧誘目的のために誇大解釈的になってしまっているともいえます。

とはいえ、トランス状態、暗示、潜在意識といったものはないのか?
といえば、そうでもなく存在します。