Mental改善プログラムについて

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1.はじめに(精神医療の時代背景)

人間が脳の研究について最初に記されたものは、紀元前3500年前の古代エジプト文明のパピルス(紙のようなもの)でした。
すでに、この頃から知覚や運動機能との関わりが分かっていたと考えられています。

紀元前4~5世紀、医学の父と呼ばれる古代ギリシャの医師ヒポクラテスが、「神聖病論」において、大脳は知性が宿る場所と提唱し、「心は脳にある」と示しました。

実際に、近代医学の発展により、脳の働きが解明されていくと、「心は脳にある」ことが明らかとなります。

つまり、脳を鍛えることが心の安定化につながり、また、脳を鍛えるには身体を動かすことが効果的という考え方に繋がります。

ヒポクラテス

フランツ・アントン・メスリル

精神疾患は古くからあるもので、特に近代になってから増えてきたわけではありません。
精神病院のなかった江戸時代などは寺や神社が受け皿となっていました。
近代の精神療法の発端となったのが、18世紀後半にフランツ・アントン・メスリルが提唱した動物磁気説(メスメリズム)が始まりで、後に催眠療法へと発展していきます。

現在ではPTSDなど、トラウマ(心の傷)が精神疾患の発症原因ともされ、トラウマ治療がなされることがあります。
トラウマの概念は、1887年にピエール・ジャネが、古代ギリシャ語の傷を意味するtraumaを指したのを最初に、精神分析の父ジークムント・フロイトによって広められました。

催眠療法も最初の精神疾患治療として研究されましたが、十分な成果が得られなかったことから後に、フロイトによる精神分析、認知行動療法、自律訓練法などを生み出すことになります。

催眠療法、心理療法では、この「トラウマ」を「記憶」として扱い処理を行ってきましたが、それでも十分な効果が得られないため、次第に投薬療法が主流となっていくようになります。

この経緯からもわかるように、一般的な催眠療法は投薬治療より効果が低いことがわかります。

ジークムント・フロイト

1998年より始まったうつ病キャンペーンにより、世間ではうつ病の認知が広がり、それまで、国内では抗うつ薬SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の投薬治療が一般的となります。

しかし、SSRIは服用を続けていくと離脱症状、副作用、アクチベーションシンドローム(パニック発作、自傷行為、自殺、双極性障害、境界性パーソナリティー的症状)を引きおこす作用があることが知られていますが、今なお日本国内ではあまり知る人はいません。

うつ病でもなく、うつ状態でも処方されることがあるため、そういったタイプの方でも薬を飲んでいくと、症状が重くなっていくことも分かっています。

現代の精神治療は、神経伝達物質セロトニンの減少によって引き起こされるという1950年代に提唱されたモノアミン仮説が基本となっていますが、実際セロトニンとうつ病の発症に強い相関がないことも指摘されており、ただセロトニンを増やすだけでよいという結論には至っていません。

2009年になると、双極性障害の診断基準改定に伴い、かつてほとんどいなかったといわれる躁鬱病患者(双極性障害)が急増していきます。

双極性障害も、うつ病から長期、あるいは若年層で服用していた人がほとんどで、次第に統合失調症へと診断されるケースが多いと言われています。

うつ病は薬を飲まない方がまだ健全で、薬を飲むことで症状が悪化していることに気づいていない人が多く、気づいたときには手遅れという人が多いので注意が必要です。

1998年から抗うつ薬販売量急増

SSRI売上増加とともに自傷行為も増加

ブログ:八咫烏―メンタルヘルスの罠ーさんより拝借

「セロトニンを増やせばうつ病が治る」という認識で栄養療法、サプリメントなどの販売がなされることもありますが、いずれも痛み止めのような対処療法であって、恒久対処療法ではありません。
(栄養療法やサプリメントで治るならば、それはただの栄養不足です。)

そのため、巷に多くある療法はほとんどが対処療法であるのが現実です。

一般的に、うつ病は完治はできないとは言われていますが、当療法は、対処療法ではなく、何年かかっても治りにくいうつ病でも、克服可能な療法を提供しています。

2.精神疾患(うつ病、双極性障害、パニック障害など)が起る原因

2.1 精神疾患の起こる様々な仮説

うつ病など精神疾患の原因はモノアミン仮説だけではなく、様々な仮説が考えられていますが多くの要因が重なって起こっていると考えられます。

うつ病等精神疾患の原因とされる仮説の種類 (モノアミン仮説、HPA仮説など)

セロトニンは精神状態には影響しますが、その低下によってうつ病が起こるというのは違います。

精神疾患を発症しやすい人は、基本的に機能不全家庭や、学校でのいじめ、厳しすぎる躾けといった幼少期より受けたストレス環境、あるいはトラウマ(心の傷)と深い関わりがあります。

これらのストレスが起因し、脳の働きに影響を与え、結果的に自律神経失調症や、HPA軸の機能低下、神経伝達物質の分泌に影響を与えているものと考えられます。

また、そういった人達は、HSP(感受性が強い)で傷つきやすかったり、発達障害を伴っている方が多く、社会で生きづらさを抱え、ストレスを人一倍強く抱えてしまうため、うつ病などの精神疾患にかかりやすい体質になっているのではないかと思います。

2.2 ストレスの流れ

ストレスは、情動を司る脳にある扁桃体を通じ、視床下部の室傍核という部分に到達します。
また、PTSDのような恐怖信号もノルアドレナリンの分泌起点となる脳幹の青斑核を通って同じように視床下部に到達します。

視床下部は、自律神経、睡眠中枢、摂食中枢、性欲、ホルモン分泌など様々な機能を備えるとても大切な器官ですが、このようにストレス信号が蓄積される負荷の大きい部分です。

視床下部の機能をみてわかるように、睡眠障害、摂食障害、自律神経失調症などとも深い関わりがある部分であることが分かると思います。

2.3 ストレスにより海馬の委縮、扁桃体が膨張

また、精神疾患者(うつ病者、双極性障害、統合失調症、PTSD)の特徴として、記憶を司る海馬の委縮や扁桃体の膨張がMRI写真などから共通してみられることが確認されています。

ストレスを受けると対抗しようと、HPA軸(視床下部ー脳下垂体ー副腎皮質)が働き、副腎皮質からコルチゾールというストレスホルモンが分泌されますが、過剰にストレスを受けると、HPA軸の働きが弱まり、コルチゾールを抑えるフィードバック機能が働かなくなることで、コルチゾールが分泌し続けるといった状態になることが知られています。

その結果、コルチゾールは脳内まで浸出し、海馬や前頭前野といった脳の神経細胞を破壊する毒素として働き、これが海馬の委縮を引き起しているとも考えられています。

海馬は記憶を司る部分で、海馬の委縮はアルツハイマーや認知症と深い関わりがあることが指摘されています。
また海馬はワーキングメモリと深い関わりがあることも近年の研究で解明されています。

以上の流れからみても、ストレスは脳の機能にダメージを与え、自律神経、記憶力やワーキングメモリの低下を引き起す要因になることが分かります。

2.4 トラウマとは、「神経系統の乱れ」

精神疾患に関わる重要な部分となるのが、

「視床下部」・・・本能を司る 自律神経中枢 摂食中枢、睡眠中枢の機能をもつ
「扁桃体」 ・・・情動を司る 精神状態の安定性に関わる
「海馬」  ・・・記憶を司る 記憶、ワーキングメモリに関わる
「側坐核」 ・・・意欲を司る モチベーション、行動力に関わる

といった部分になります。

これらの部分の機能低下が、うつ病的症状を主に引き起しています。

これまで「トラウマ」とは、「過去の記憶」として取り扱われ、催眠療法、精神分析、認知行動療法、EMDRなどではその記憶を置き換えたり、抑圧を解放するといった手段が行われてきましたが、治療するに十分な成果にまでは至っていません。

過去の心理療法の実績から、「トラウマ」を「記憶」として取り扱い、処理してきたことにも疑問を持つ声も見られるようになります。

NASAのスペースシャトル開発においてストレスコンサルタントを努め、アメリカ心理学会の主導的役割を担ってきたピーター・リヴァイン博士は

「トラウマは個々の出来事の問題ではなく、神経系統の問題である」

と結論づけました。

トラウマを「記憶」として取り扱う一般的な催眠療法、心理療法はもはや時代遅れであることが分かります。

 ピーター・リヴァイン博士

2.5 精神疾患の発症に至るまでの経緯

ストレスは生涯にかけて受けるものですが、特に幼少期は、ガードとなる表層意識の部分が未発達であるため、脳内の海馬はストレスの影響を受けやすい時期です。

子供の頃は元気であっても、中学生あたりから次第に朝が弱くなったり、疲れやすくなったり、遅刻した経験の人も多いのではないでしょうか。

精神疾患にかかりやすい人は、気づかない内に青年期からストレスを蓄積しており、ストレス信号の集中する視床下部に負荷がかかっている状態です。

うつ病とは、長年かけて蓄積されてきたストレスに視床下部が耐え切れず引き起されたものと考えるとわかりやすいかもしれません。

大人のPTSDでは、同じショックを受けて発症する人と発症しない人がいます。
発症した人は過去に大きなショッキングな経験をしたことがあるようです。
失恋、結婚、パワハラ、入社でうつ病にかかる人もだいたい、幼少期から何等かのストレス環境に晒された人が多い傾向にあります。

また、更年期障害もうつ病と似た症状がありますが、更年期障害にかかる人も小さい頃にトラウマ的な出来事をかかえている傾向にあるようです。

3.当プログラムの特徴

当自己催眠療法は、他の催眠療法の視点の
「記憶を置き換える」
「悩みをなくす」
といった観点のものでなく、脳科学的視点から
「脳の働きをよくしていく」
といった点が特徴です。

自律神経中枢機能を健康時の状態にリセットするような手法であり、神経系統に関わる症状であるならうつ病、双極性障害、パニック障害に関わらず、多くの面で改善効果が期待できます。

また、コルチゾールの分泌により減少した神経細胞を修復するには、瞑想法や有酸素運動が効果的で、
自己催眠療法と組み合わせて長期的に取り組んでいくことで、さらに脳の働きを高め、感情を安定化し集中力、モチベーションをよりいっそう高めていきます。

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