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データ通信のFTP・FTPSとは

はじめに

ねぇねぇ、この画像をサーバーに送るのってどうすればいいの?

それはね、FTPってソフトを利用するといいんだ。

FTPってなんじゃ?

FTP(File Transfer Protocol)とは

ホームページやブログを作成するには画像、文章ファイルが必要ですが、これらのファイルをレンタルサーバーに転送しなければいけません。

そのとき、クライアントのPCとサーバー側との間で通信を通して行われます。
コンピュータ同士の通信をする際、手順、データ形式などの決まりごとをプロコトル(protocol)といいます。
プロトコルにはHTTP,SCP,SFTPといった様々な種類があり、FTPもプロトコルの中の一種になります。

プロトコルの種類

IP(インターネット・プロトコル)
・FTP(ファイル・トランスファー・プロトコル)
・SMTP(シンプル・メール・トランスファー・プロトコル)
・HTTP(ハイパー・テキスト・トランスファー・プロトコル)
・NTP(ネットワーク・タイム・プロトコル)

例えば、多くの方に馴染みがある「HTTP」も、ブラウザ・Webページを表示する際に利用される通信プロトコルです。
HTTPは「HyperText Transfer Protocol」の略で、HTMLで記述されたファイルをサーバからクライアントに転送するプロトコルです。

ひと昔前までは、ホームページを作る際、自宅などのパソコンでホームページ作成ソフトで製作した後、サーバーにFTPソフトを利用して転送する方法が一般的でした。
WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)は、管理画面で作成した段階で、サーバーと連携されているため、FTPソフトを利用しての転送作業はなくても済むようになりました。
また、レンタルサーバではファイル管理画面もサービスで提供されており、ファイル操作もできます。
操作性はレンタルサーバーによって変わってきます。

エックスサーバーのファイルマネージャーにログインして操作できるんだけど使いにくいよぅーー。

エックスサーバのFTP操作画面

ConoHaのほうはダウンロードしやすいしエックスサーバーよりは扱いやすいわね。

FTP以外の通信方法

しかし、FTPは古い世代の通信方式です。
インターネットが出始めた1990年代初頭は、大学といった一部の機関でのみ利用され、通信面での漏洩の危機管理が行われていませんでした。
1995年代になり一般的にインターネットが普及し始めると、セキュリティー面でも配慮する必要性がでてきたため、改良されたプロトコルFTPS,SFTPが開発されました。

FTPS(File Transfer Protocol over SSL/TLS)

FTPSは、転送される情報を「SSL/TLS」といった暗号化・認証技術を利用することで、FTPの欠点をカバーしたプロトコルです。
安全な通信(セキュアな通信)を保つために必要不可欠な要素が「暗号化」、「認証」で、SSLではハイブリッド方式という技術が複雑に組み合わさって使われています。

「ハイブリッド暗号方式」=「共通鍵暗号方式」+「公開鍵暗号方式」

SSLは1990年代当初、Apple社が開発したプロトコルで、初期に開発されていたSSLは重要な欠陥があったため、さらに改良されたのが次世代型がTLSになります。
現在一般的に「SSL」と呼んでいるものは実質「TLS」を指していることも多く、場合によってはその両方をふまえて「SSL/TLS」と表記されることもあります。

SFTP(SSH File Transfer Protocol)

ネットワークを経由して他のコンピュータ(主にサーバ)に接続し、遠隔操作(リモートコントロール)するための仕組みをtelnetと言いますが、通信中は暗号化されてません。
遠隔操作の情報を暗号化して通信を行う技術をSSH(Secure Shell)といい、SSHを用いた通信プロトコルがSFPTです。
こちらもSSLと同じく「ハイブリッド暗号方式」に加え、認証機能もついているので、安全に通信をすることができます。

HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)もSSL/TLS方式が利用されたものです。
FFFTP,Filezillaといったフリーソフトがよく利用されています。

FTPソフトを使うメリット

簡単操作でサーバーとアップロード、ダウンロードができる

レンタルサーバーによって管理画面からの操作は、見づらいだけでなく、操作性が悪いといった使いにくいといった面があります。
FTPソフトを利用すると、ほとんどフォルダやファイルの移動がドラッグ&ドロップのファイル操作ででき、またサイトデータ毎全データを移動できるのでバックアップやサーバー移管などに便利です。

FTPソフトでないと対処できない場面もある

WordPressを細かくカスタマイズしようとすると、ミスをしてログインできなくなったりしてトラブルに見舞われることもあります。
そのような場合に、FTPソフトを利用して対処する場面が多々あるので、使い慣れておくと対処しやすくなります。

大容量のメディアも転送できる場合もある。

メディアファイルのアップロードは、レンタルサーバーによって容量の制限がかけられています。
そのため、容量の多い動画や音声ファイルは転送できない場面もでてきます。
また、サイト自体のバックアップファイルをダウンロード、アップロードするときも、サーバー管理画面転送中にエラーがでて失敗することがしょっちゅうあります。
FTPソフトを利用すると、段階的にファイルを転送できるので、こういった場面でも対処できます。

>>PC-サーバ間の通信 次へ(WordPressのデータ構成 ~FTPファイルとデータベース(MySQL)~)



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